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見つけた




広大な空を舞い続けていた。

グフから飛び降りて、空弾の上に上手く着地して浮上し続ける。

大鷲の群れがやって来たからだ。


大鷲はソニックブームを複数も吐き出して攻撃してくるが、俺の魔法防御に弾かれている。

そのスキに後方の鷲3羽を空弾が粉々にしてゆく。

あの鷲は子供だったのだろう。大鷲の攻撃が激しくなっている。

小さくなった空弾を操り、大鷲の後方にぶつけると小さな穴が開き、大鷲は地面へと真っ逆さま落ちてゆく。


大鷲の頭上をとったグフは風の刃で攻撃して、わずかにかわした大鷲の右の翼を大きく斬り裂いた。

そのままきりもみ状態で落下。グフもそのまま急降下して止めを刺した。

その間に、2羽の大鷲に追い掛け回され、急速反転して剛腕の刀でダブルを食らわして2羽共に斬り裂いた。


残った7羽の鷲は、後ろからの光線の連射で次々と仕留められてゆく。


『親分、寂しかったよ。何処に隠れてたーー』


アイの頭上にスラが乗っていて、俺の胸にダイビングしてきたので刀を持った状態でキャッチ。


「脅かすなスラ」


『えへへへ』


「アイも探し回ったのか?」


『もちろん探しましたぞ』


『親分あれは、誰』


「あれは新しく加わったグフだ」


『キーキ』


どうやら「よろしく」と言っている。


『話せないのか?ならばおいらの念話を伝授してやる。ウ~ッヤー』


「それで話せるようになるのか?」


『もう既に伝授したよ、あとは本人しだいだよ』


『お・・・おや・・・ぶん』


『もっと落ち着いて言えば大丈夫だよ』


『おやぶん・・・』


『言えたね、おいらの仲間』


俺はスラに背負いバッグの中へ入ってもらった。


『この中は暗くて気持ちいいよ』


「そうか、それは良かった」


『アイが下で這っていたおいらを見つけてくれたんだ』


「そうだったのか、大変だったな。うん?何処かで戦っている音が聞こえる」


『主、こっちだ』


アイが向かうの方へしばらく向かうと、眼下でリップがブラックウルフ相手に破裂弾を撃ちまくっている。

既に200体以上の死体があっちこっちに散らばっていて、今もリップが逃げながら200体と戦っている。


その戦闘の中に、アイから撃ち出される光線の連射は、凄い威力を発揮して既に50体が穴だらけになっている。

そして俺の背中から這い出したスラは、破裂弾を撃ちまくっている。

こうなると俺は刀を振り難い状態で、空弾を放つしかなかった。


グフは急降下しながら風の刃を放ち仕留めて、地面近くのブラックウルフを捕まえて、上空高くで解き放っている。


『もっと早く、助けに来てくれよ』


リップはそんな泣き言をいっている。リップの細い根が半数近くが噛み千切られていて、太い根も噛み痕が残っている。

満身創痍《まんしんそうい》でぼろぼろ状態の体で、太い根を引きずりながら必死に逃げていた。


俺はリップのかたわらに滑るように着地。


「リップ、この中級ポーションを飲め」


リップは中級ポーションを奪うように取って、フタを開けずにそのまま飲み込んでしまう。

一瞬だが体が光り、みるみると失った根が再生して噛み痕も治っている。


『親分、助かったよ。一生付いて行くからね』


『リップは大げさだな。見てみろおいらの針攻撃を』


レベルアップで強さを増したスラは、一気に無数の針を飛ばし40体程を、毒の餌食にしていた。


『何だと、こいつら相手にあみ出した旋風斬を見ろ』


そういってブラックウルフの密集ポイントに突撃をかまし、2本の剣を上手く使い体を回転しながら斬って斬りまくった。

リップが通った跡にはブラックウルフの死体だけが残っていた。


どうやら新たなブラックウルフが救援にやって来たみたいだ。

ブラックウルフの断末魔《だんまつま》の叫びを聞いてやって来たのだろう。

あっちに500体とこっちからも400体が向かっている。


更に戦いが激しく盛り上がり、俺の体が光りレベルアップをはたした。

空から攻撃するグフも何度もレベルアップをしていた。


さっきのレベルアップで風魔法Ⅱが風魔法Ⅲに変化して、更なる魔法知識が追加。

手を合わせて合掌後に強く念じた。

目の前に空弾が10弾も発生して、互いに絡み合いながら500体のブラックウルフを襲い始めた。

細切れになるブラックウルフは5分後には殲滅《せんめつ》。

勢いが止まらない空絶弾《くうぜつだん》は400体のブラックウルフを襲いだした。

どうやら俺が欲しているイメージだけで、生きているように襲っている。


こちらのブラックウルフもようやく、従魔らに倒されて終わったようだ。

グフはふわりと下りてきた。


『は、はじめましてグフです』


『新しい仲間なのか?』


「そうだ、新しい仲間だ」


リップはグフに近づき、細い根で軽く体を抱きついていた。


『リップだよ、新しい仲間のグフ』




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