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巨大トカゲ




15階層に下り立って、全範囲探知でダンジョンを調べた。

成る程、魔物の配置から迷路の地図全部を把握。

魔物の数が非常に少ない。数えると4体しか居ない。

離れていて単独行動で動いている。

珍しいケースだ。

全範囲探知に罠探知を連動させると、思っていた通りに隠し扉を発見。

取り合えず隠し扉へ向かって魔物を倒そう。


「そろそろ魔物が現れるぞ、1体だが強いかも知れない。全力で掛かれ」


最初の攻撃はアイの光線、もっとも射程距離が長いからだ。

小さく見える魔物に命中。爆発音がここまで聞こえる。

どうも一撃で仕留め切れなかった。

更に攻撃が連射で続く。それでも仕留められない。


現れたのは全身硬そうな緑の鱗で覆われた、巨大なトカゲで頭は2つもあった。

しかし1つの頭は損傷が激しい。緑の血を流し頭半分が無くなっている。


「ギィヤーァァ」と鳴き叫ぶ。


「何を驚いている。攻撃を仕掛けろ」


一斉に攻撃が放たれ、みるみる負傷するトカゲだが致命傷にならない。

俺は【黒球】をもう1つの頭へ放つと、命中して頭が消滅。

ドサッと倒れる巨大トカゲ。


改めて俺の黒魔法の強さを知る。

そしてあの叫びは相手を威嚇《いかく》して硬直させる効果があったのだろう。

俺の命令でようやく従魔らは威嚇から解除されたらしい。

俺が状態異常耐性のスキルを持っていなければ危なかった。


「お前ら攻撃を1点に集中しろ。頭部がいいだろう。分かったな」


『分かったよ』


『OK』


しばらく右に行き左に行き又も左に行く。


「右通路から出てくるぞ。右の頭を狙え、それが終われば次は左だ」


ダダダダと右通路から出てき巨大トカゲに、右頭が集中攻撃を受けて吹っ飛ぶ。

今度は左頭が狙われ爆発して倒れた。


「今度は凄いスピードで直進してくるぞ。アイ、右頭を攻撃だ」


光線を連射するアイ、攻撃範囲に入った時には右頭は無かった。

皆の攻撃が左頭に集中すると、もげる様に頭が落下。

動かない胴体だけが残った。

リップは駆け寄り、細い根で持ち上げて食っている。

食欲に正直なリップだ。



「これが隠し扉か?見た目は普通の壁だ。どう考えても知らずに通り過ぎてしまう」


丹念に調べたがボタンなどの起動するスイッチは無い。

押してもビクともしない。


「何故、開かない」


壊すか?しかし壊したら中の何かが無くなる可能性も出てくる。

何かがある事は、罠探知と全範囲探知で確認済みでこれは手に入れたい。


そうか!もしかしたらあの4体の巨大なトカゲを倒せば、開く仕掛けかも知れない。

残りの1体の巨大トカゲに向かって急ぐ。


「右に行ったぞ」


コイツは今までの巨大トカゲと違い、全身青い鱗に覆われていて、動きが機敏で攻撃をかわしている。

仕方ない俺の【黒沼】を逃げそうな位置に発動。

丁度逃げた先に【黒沼】が広がり、沼に引きずるが口を開き長い舌で壁に張り付かせている。

アイの光線が舌に命中。沼に飲み込まれて消えていった。


消えた跡にはカードが1枚残っていた。

カードを拾いそして見た。


青い胸甲《きょうこう》


青い鱗が魔法攻撃も物理攻撃も防ぐ、軽くて頑丈


いよいよ防具が出てきた。

それも良さそうな防具だ。あの巨大トカゲの防御力を見れば欲しがる品物。

早速イメージして具現化させる。

今着けているのを外して、装備すると少し縮み体に合わさっている。

これは多分、青い胸甲に魔法が付与されているのだろう。

肌に伝わる感触は軟らかく、外側は殴っても痛さが感じない。


そして思い出した。

隠し扉に急いで走り出した。

見た目は変化はない。触るとガタンと音がして扉がギギギと開きだした。

4メートル四方の部屋で中央に台座がある。

近づいて行くと、台座の上に指輪。


指輪の内側に不思議な文字が書かれている。

これは鑑定しないと身に着けられない。

呪いの指輪は存在していて、指輪を着けた瞬間にステータスが半分になる話を聞いた事がある。


昔、有名な冒険者に2つ名で指なしと呼ばれる人がいた。

呪いの指輪をつけてしまい、外すことも出来ないので、指を切り落とした。

しかしポーションで指を再生させても、呪いの指輪も再生される。

そんな、惨い事に俺はなりたくない。


なので【黒空間】に収納して保留にする。


「俺の指示に向かって進むぞー」


全範囲探知で階段の位置は分かっている。


「そこを右だ」


「次は左だ」


何度も指示してようやく階段に辿り着いた。

今日はここで寝る準備を始める。


あのコンビが動きだす前に言い聞かせた。


「今回は行く事は禁止だ。巨大トカゲが復活した場合、コンビで戦えるか?」


どうやら納得したみたいで、その辺を跳ね回っている。




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― 新着の感想 ―
[気になる点] 呪いの指輪のくだりの日本語がおかしい気がします。 「外すことも出来ずに、指を切り落とした。 そしてポーションで指を再生させても、呪いの指輪も再生される。 なので昔、有名な冒険者に2つ…
[一言] 呪いの指輪の呪いがすごい!
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