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第47話:冒険者たちの進行

 ついに宝エリアである4階層を、泣く泣く突破してしまう冒険者が現れてしまった。

 本当に下りた後泣いてたし……。


 いや、確かに宝がいくらでも取れる4階層は冒険者にとってはかなり魅力的なのだろう。

 その他に2階層や3階層もいつも通り、冒険者たちで溢れかえっていた。


 それなりに放っているはずのスラ妖精が少なく見えるほどに……。




「結構人が来てるね……」

「えぇ、かなり宣伝してますもんね。配信で――」

「これだけ人が多いと、僕の入ってくるDPもかなり増えるからうれしいけど、本当に良いのかな?」

「向こうもメリットがあってきているのですから、良いと思いますよ。それよりもいよいよ5階層へ冒険者の人が行きましたね」




 遥が作ってくれたダンジョン5階層。

 とは名ばかりの温泉ルーム。


 さすがにここで冒険者を倒すことも足止めすることもできないだろうし、次の6階層も素通りさせることが目に見えている。


 だからこそ、僕の意識は7階層へと向いていた。

 しかし、一向に7階層へと冒険者が来る気配はなかった。




「あれっ? どうしたんだろう?」

「まだ6階層へも来ていないですよ?」

「でも、さすがに5階層の温泉の様子を見るわけにはいかないからなぁ……」

「まぁ、そうですね。あとから温泉に入るついでに様子を見に行きましょうか?」

「そうだね……。って、ち、違うよ!? 温泉に入る方がおまけだからね!? あくまでも様子を見に行くだけだからね!?」

「わかってますよ。そういうことにしておきたいんですよね? 建前って大事ですから……」

「ち、違うから!? 温泉に入りたいのは遥さんの方だよね?」

「私は入りたいですよ?」

「ど、堂々と……」




 なんだろう……。別にどうって事ないはずなのに、負けた気持ちになってしまう。


 と、とにかく、しばらくしても誰も出てこなかったら、その時は改めて考えてみよう!





 それから一時間後。

 結局5階層から出てくる人はいなかった。


 一応6階層のモニターも広げていたのだけど、こっちに来た冒険者もいない。


 つまり、5階層にまだ留まっているか、それともそこにある脱出ゲートから出て行ったか……。


 でも、5階層まで来て出て行く人がいるのかな?

 そんな疑問が浮かんでしまう。


 でも、それも行ってみたらわかるよね?




「あれっ、よく考えるとダンジョンには行ってきた冒険者はモニターで確認できる――」

「ほらっ、奏さん! そろそろ見に行かないと!」

「で、でも、その必要は無さそう――」

「早く行きますよ!」




 結局僕は遥に言われるがまま、五階層へと向かっていくのだった。

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『黒衣の聖騎士〜邪神の加護を受けし少年、聖女の騎士となる〜』

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