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真新しい兜鎧

御覧頂き有難う御座います。感想、ポイント、ブクマ有難うございました。個人的な新記録なんでアレなテンションで今出来てる話は全部載せます。


ストックも空ですので投稿頻度を私の通常に戻しますが、これからも暇潰しにでも見てってくれたら幸いです。


PS.緊急注意喚起?

( ´_ゝ`)もしかしたら荒らしっぽいのに目を付けられたかも知れないので、耐性の無い方は感想欄は開かないか、それっぽい感想は無視して下さい。


(; ̄ェ ̄)純粋に読み難い人もいらっしゃるでしょうし、二連続で同じ様な内容に登録アカウントの後に未登録で、と言う状況に私が大変失礼な勘違いをした可能性が高いですが、経験が余り無いので正直言って色々と分からなくて......。


( ´ ▽ ` )なにぶん、今まで早期にランキングに上がる事もなければ、有り難い事に今まで感想を下さった読者の方々が応援や考察を書いてくれる人が多く、また大人な方ばかりで感想欄が荒れる様な事が無かったのです。


( ͡° ͜ʖ ͡°)もし万一、如何にかしたいと思って頂ける方がいらっしゃいましたら烏滸がましいとは思いますが、っぽい可能性のあるコメント等は無視してこう言う場合の対処法や、ニッコリ顔文字とかでも良いんで応援コメント、それかブクマやポイントを頂ければ幸いです。


(`・∀・´)自分で言うのもアレですが作者って割とチョロいんで、マジ応援コメントとかバッ◯トゥーザフューチャーの蒸気機関車にダイナマイト焚べるレベルで走れるんで。......アレちっさい頃はウホホーイってなってたけどよく無事だったな蒸気機関車。ボイラー、タングステン製かよ。


(°▽°)......まぁ、もし荒らしに絡まれたのだとしたら、その程度には私も有名になれたのかもしれません。勘違いなら腹切るレベルだけど。


尚、一瞬の輝きでしか無い模様。


最後に注意喚起?とはいえ微妙な気分になるだろう鬱陶しい長文を長々と失礼しました。10秒後くらいに本編をお楽しみ頂ければ幸いです。

 山口左馬助教継、謀叛。


 尾張愛智郡鳴海、笠寺一帯に割拠する山口家は織田と今川の和睦仲介役だ。しかし元は今川と敵対し激戦を繰り広げ、織田とは家臣以上同盟未満の従属と言うには仲の良い間柄であった。


 その山口家が今川に寝返ったという一報は瞬く間に広がり、尾張各所に激震が走った。


 いや、明確に言えば謀反と言うよりは山口家の行動と言うべきだろう。


 山口家頭首、左馬助教継が子の九郎次郎教吉に居城鳴海を任せ自身は桜中村城に入ると同時に、対今川に備える名目で修築していた愛知郡笠寺城へ今川の五将を引き入れたという情報である。


 そう、今まで辛うじて侵入を堰き止めていた尾張愛知郡西部に今川家を引き入れたのである。こうなっては弾正忠家の収入源熱田は目と鼻の先、那古野どころか末森も喉元に刃を突き付けられた様なもの。


 更に悪い事に今川の五将と言うのが葛山播磨守長嘉、岡部五郎右衛門元信、三浦左馬助義就、飯尾肥前守連龍、浅井小四郎政敏の五将だ。


 特に実質的な大将である岡部五郎右衛門元信などは駿河先方衆と呼ばれる三人の内の一人で、猛将孕石、知将朝比奈、勇将岡部と言えば東海一帯で知らぬ者の無い名高き武者である。


 こんなん、もう喉元に刃ってかビームサーベルってレベルよ。あのガ◯ダムが持ってるヤツ。人に向けちゃダメだって。


 この火急の事態に信長は叔父信光に中立してもらい守山城にて弾正忠家の談合が開かれる事になった。


 参加者は三郎信長、勘十郎信勝、孫三郎信光とそれぞれ家老か身内一人だけと言うもので状況の切迫ぶりが分かるだろう。


 信長は速やかに家老林佐渡守秀貞を連れ守山に向かう。もう少しで城も見えよう所で数騎の騎馬が現れた。その内、一人が太陽を跳ね返しながら太い腕を振り馬の速度を上げて近寄ってくる。


 周りの護衛が慌てて追従しているが馬の早い事早い事。


「おーい三郎、逞しくなったな!!」


 その声に信長は直ぐに誰か気付いて笑み浮かべ同じく手を振り返す。


「孫三郎叔父上!」


 逞しい巌の如き禿男。彼こそ織田孫三郎信光、法名を梅厳。小豆坂七本槍が一の槍として名を馳せる益荒男だった。


 信長は輝く頭をチラ見して。


「出迎え有難う御座います。御壮健の様で、所でその頭は?」


「ナハハハ!なんて事はない。兄上が家督を継いだ時と同じよ三郎。俺、あ、違う拙僧は家督をお前に任せると決めてたからな」


「叔父上……」


「まぁ当分は俺の事は……拙僧の事は当分、津田梅厳とでも呼んでくれ」


「はい。梅厳叔父上」


「ナハハハ!!林殿も良くぞいらっしゃった。さ、二人共付いて来てくれ」


 さて城内に案内され信光の好物である餅を食べていると四半刻(約30分)ほど経って漸く柴田権六勝家を伴った勘十郎信勝が現れた。


「遅くなりました」


 そう言って詫びを入れ座る勘十郎信勝。尚、座り方は織田の三人で車座である。状況的に争っている場合ではないと見て信長が配慮したのだ。


 信長が早速口火を切る。


「さて状況は悪い。端的に言うが場合によっては今川と一戦交えざるおえんぞ勘十郎」


「分かっています。ここで黙っていては清洲や岩倉を勢いづかせましょう」


「分かっているなら良い」


 この寝返り一番の問題は同じ織田氏ながら弾正忠家を良く思わない者達にナメられる事だ。


 清洲城を拠点とする大和守家、岩倉城を拠点とする伊勢守家の二家である。信秀が健在の頃は大人しかったが病に伏した途端に小競り合いに所領争いと抜け目ない。それでも今までは和睦の事も有り朝廷と幕府に今川を憚って鉾を納めていたのだ。


 だが曲がりなりにも家臣である山口家の寝返りを見過ごせば「クソザコすぐるプギャー」とか「寝返った家臣放置とか腰抜けワロディッシュ」と箍が外れた様ってか箍砕いて攻めてくる事請け合いであった。


 それこそ現実的な事を言えば両家が今川と手を組み南北から弾正忠家を挟撃さえしてくるだろう状況。有り体に弾正忠家は仮想敵に囲まれるか、敵に囲まれるかの瀬戸際に立たされている。


 信長は信勝から叔父梅厳へ視線を向け。


「そうと決まれば叔父上、叔父上は俺が山口家を攻撃する間の牽制をして頂けますか。あの両家も七本槍たる叔父上が居るだけで縮み上がり釘付けに出来ましょう」


「うむ、任せておけ。奴らとの小競り合いは慣れたものよ」


 梅厳が力強く頷けば信長は安堵した。叔父の武勇武名は尾張有数の物だ。加えて小競り合いでいっつもボコられてるし軽はずみな事など出来ようはずがない。


 梅厳は一度顎を撫でてから。


「それと勘十郎、その方の養父殿に幕府と朝廷に抗議文を送らせろ」


「な、戦を仕掛ける我等がですか?」


「だからこそよ。和睦の条件をずらしたのは向こうで有り、此方がどれ程憤っているかを四方八方に伝えねば成らん。


 それにお前にとってもあくまで織田家と山口家の問題だと言った方が都合が良かろう」


「……成る程、そうですね。であれば御両人も連判してください。それと、そうなれば私は戦には出られませんぞ」


「和田備前の手前、言うまでもない。だが連判は三郎、御主、俺の順だ」


「良いでしょう。ですが敢えて言わせて頂きますが万一、今川が救援に兵を出して戦になれば先に兵を起こした我等が問題視されましょう」


「仕方無かろう。ここで黙っていられる状況ではない」


 信長は二、三頷いて。


「叔父上の言う通りだ。征伐には俺直々に出る。昨日まで馬を並べていた山口家と戦う事自体を嫌がる者も多いだろうしな。今川が来たのなら寧ろ好都合、向こうが手を出したのだから噛み付かれても文句は言えないだろう。佐渡守(林秀貞)を万一に備えて控えさせ、爺を熱田に出せば今川も動けまい」


「うむ。相当な統制力が無ければ山口家とは戦えんか。纏めれば三郎が攻撃、勘十郎が抗議、俺が牽制だな。気張れよ二人共」


 まぁ端的に纏めれば家督云々でギスってる場合じゃねぇ!!って事だ。


 *尾張クソ適当たぶんこんな感じ勢力図


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 〓敵勢力

 知多・海西一部

 ◇弾正忠家敵対者

 葉栗・中島・丹羽・春日井一部

 ◉織田三郎信長

 海西・海東・春日井一部

 ◎織田孫三郎信光

 春日井一部

 ◯織田勘十郎信勝+今川寄り勢力

 愛知一部




 信長の鳴海攻撃が決まったとなれば勝三と与三の初陣となった。


 父勝介が奮発して揃えた最新の桶側胴の当世具足に頭形兜が二つ並び、母竹の編んだ内藤家家紋三ツ藤巴と青山家家紋丸の内蔦の旗指物。最後に二人の為に合わせて設えた太刀と脇差である。


 勝三は鍛錬にて幾度も使った弓と金砕棒を背負い、腰に真新しい太刀一振りと脇差を指した。与三も同じく弓と槍を背負って腰に新しい太刀を吊るし脇差を。


 二人は浮かれている訳では無いが初めて着る甲冑に自分達が強くなった様な錯覚を覚える。そんな微笑ましくも危なっかしい二人を見て、無骨一辺倒で傷まみれの筋兜と腹巻具足を纏った勝介が肩に手を置く。


「二人共、逸るなよ。此度の敵は山口左馬助、紛う事なき名将だぞ」


「はい、肝に銘じます父上」


 勝三が応えれば与三も緊張と共に頷く。


「良し、俺の側を離れるな」


 そう言うと強弓と長巻を握る勝介。


「竹、それでは行ってくる」


「はい。皆、御無事で」


 竹が極めて端的に、しかし万感込めて火打ち石を握り切り火を切った。


 大広間にて諸将が集えば織田信長を中央に家臣が左右に座る。


 林佐渡守秀貞、平手中務丞政秀、内藤勝介秀忠の家老衆。続いて勝介と同じ歴戦の旗本の荒川与十郎、蜂屋般若介、戸田宗二郎などの組頭達が並んだ。


 勝三と与三は外で部隊の副将格である荒川喜右衛門、長谷川橋介、青山藤六、賀藤助丞に構ってもらっていた。因みに青山藤六は与三の遠縁だ。


「おお、流石は勝介様の御子よ。タッパがあるわ」


「与三坊は与三右衛門様に似て英邁そうだの」


「にしても初陣が山口殿とはな」


「そうじゃなぁ。知り合いも多いぞ」


「だが首の一つでも取れれば勲となる。山口家はそれだけの相手、儂らも気張らんとのぉ」


「初陣では恐れず逸らずが肝要と心得るんじゃよ」


 時間を潰していると信長達が現れ、供された打鮑、勝栗、昆布の順に食べた信長が立ち上がる。


「打ち勝ち喜ぶ。此れより寝返った山口と一戦交える。俺の直下として全員揃って初の戦、お前達の名を尾張中に広めるぞ!!」


 信長率いる那古野勢八百は出陣。


 同時に平手政秀の長子五郎右衛門長政と次子監物久秀が率いる志賀勢三百が牽制の為に熱田に向かい、林秀貞は沖村にて控え織田信光の援護と敵襲に備えた。

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