表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

破壊令嬢アヌリウム~伝説の竜と契約した奴隷少女は、己を追放した世界に復讐する~

作者:アオピーナ
 二九六番。

 それが、少女の名前だった。

 帝国の大地下都市、その最深部でボロ雑巾のように扱われていた少女は、やがて瀕死となって処分が決定される。

 そんな折、突如、少女は草花が広がる楽園のような場所に誘われる。

 そこで、一匹の老いた竜と出会う。白く彩られた美しい竜は、少女に問うた。

『――お主は、死にたいと思っておるのか?』

 自分を取り巻く感情の意味が分からない少女は、しかし竜が紡いだ言葉を聞き、自分が恐怖に涙していることを知る。そして、竜は少女に言う。

『お主は、お主の願いを見つければよい。望まずして死ぬというのなら、せめてお主が望むかたちで死んでほしい。……それが、儂の願いじゃ』

 己の願いが分からない少女は、竜に願われて力を授かる。

 ――龍の巫女、十七代目の継承者。神聖種族が一種、『聖天竜』より授かりし竜魔法。

 この世で身分を分ける唯一の手段――魔法。少女はいつしか剥奪された名前を呼ばれ、戦う術を持ち、死の際から返り咲く。

 そうして、奴隷の叛逆が始まる。
 
 やがて、地下都市に蔓延る強大な敵の数々を倒し、少女は地上に這い上がる。その先で、少女はフォーツェルトの家名を持つ男勝りな美女剣士――セチアと出会う。

 これが、運命の出会いとなった。公爵令嬢の立場を嫌うセチアに匿われることとなった少女は、その見返りとしてセチアの代わりに公爵令嬢の役割を任じられた。それもまた、国家に叛逆するために重要な手札となる。

 同時に、セチアは語る。

「――この屋敷の仲間と、そしてお前と共に、私はこの力が全てだっていう血みどろな世界を変えてやるのさ」

 
 これは、一人の奴隷少女が莫大な力を授かり、一人の令嬢と出会って始まる叛逆の物語。

 少女の名は、アヌリウム。

 竜の巫女であり、破壊令嬢こと――アヌリウム・フォーツェルト。
第一章 グロリア地下都市脱獄編
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ