大変申し訳ございません。
わたくしは新型コロナウイルスについて持論をエッセイ内で述べる際【大阪の惨状】という言葉を多用してきました。これは筆者の政治主張と重なるのですが、〝医療費の削減に積極的だった〟政党が維新の会だったからという私的なものです。
しかし、現状筆者の住む北海道の県庁所在地であり、たったの数年前まで住んでいた札幌は、大阪を上回りかねない惨状を呈しております。10日前にオリンピック開催を見据えたマラソン大会を実施し、いきなり緊急事態宣言という支離滅裂な政策です。
札幌市ではコロナ病床の96%が埋まっています。クラスターが発生したと報道される病院には看護学校時代の友人や先輩、後輩が何人も働いて居ます。【コロナ病棟】とマスコミが無責任に呼ぶ病院の正式名称は【コロナ病院】なんて名前ではありません。第三次救急という本来であれば、北海道全域の救急医療を担う最後の防衛線です。
必然的に〝本来救われるはずの命〟が救われなくなっている……。本当に恐ろしい事です。
……とはいえ、道民の一部の方は覚悟を決めたようで、大通り・ススキノの歓楽街は今日も賑やかです。日本は資本主義社会ですので、政府が補償もせず自粛を呼びかけたって応えるわけありません。自粛して真綿で首を絞められるように散るか、新型コロナウイルスという誰に当たるか解らないロシアンルーレットの引き金を絞るか、道民は二者択一を強いられております。




