戯れ言 生活保護の医療費
小話で書ける程、根の問題は浅くないのですが、本格的な【生活保護における医療費問題】は別途エッセイにして投稿したいとおもいます。まぁ戯れ言として受け取って下さい。
生活保護に関する問題が様々提起されております。その中で問題に挙げられるのが……。
【医療費無料】
これですよね。すごいパワーワードです、【医療費無料】 ですよ?期間限定でもなければ、宣伝広告がついてくる訳でも無し、気がつけばプレミアム会員になっていて月額会員費を引かれてるなんて事もありません。WHO(世界保健機構)の発表によると世界で47億人が医療を受けられない中、素晴らしい制度ですね。
……意図的に悪意を込めてみました。
生活保護改正論について筆者は持論を有しておりますし、上記の主張とは異なりますが、ここでは多く語りません。ただ生活保護とは〝国が定めた《これ以下はない》最低限文化的な生活〟であるはずなのに、それ以下の生活を送る労働者・年金生活者が多い……。これ、異常なのは〝生活保護制度〟でないと思うのですよ。
【健康帝国ナチス】ロバート・N. プロクター著 という書籍があります。
〝ナチス〟〝医療〟といえばトチ狂った人体実験を想起させますが、託児所の運営・育児出産家庭のための休暇用資金・医療保険・老齢年金・失業手当、難聴、聾啞者、盲人のための支援・高齢者、ホームレス、アルコール依存症患者の救済・違法薬物や伝染病に対するプログラム--etc
など、当時としては画期的なほど福祉立国としての側面をもっています。……ただし、ユダヤ人・知的障害者・精神障害者・特定の宗教信者・同性愛者は〝国民ではない〟という前提付きですが。
ああっと、筆者は別に国民社会主義労働者党員ではないので、手放しに賛美しているわけでは御座いません。ご海容ください。筆者が言いたいのは……
あのナチスですら、貧困者に最低限度の医療制度は整備していたぞ
ということです。〝生活保護者は一カ所にまとめておけ〟〝自力で生きていけないやつは淘汰しろ〟こんなことを平気でいう人間に対して〝ナチス思想だ!〟と批判をする人間が居ますが、とんだ間違えです。
正確には〝ナチス以下〟です。自分で自分の国のセーフティネットを破壊しようとする方の思考を、筆者は理解出来かねております。




