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小話 〝開かれた医療〟に対する提案

 このエッセイで何度も書いているように、現在の病院経営・医療体制は多くが【防衛医療】に入っています。〝専門以外は絶対に診ない〟〝小児・妊婦は断る〟〝患者を消極的治療へ誘導する〟といった患者様からすれば残酷な医療です。


 そのため〝開かれた医療〟に向け様々な提案がなされております。


① ネットで空床状況を確認出来るようにしよう! という案があります。これ本気で厚生労働省がフォーラム内で言っていた馬鹿馬鹿しい内容です。


 予想される未来は……



 A病院   対応不可 受け入れ不能

 B病院   対応不可 受け入れ不能

 C病院   対応不可 受け入れ不能

 D病院   対応不可 受け入れ不能

 E病院   対応不可 受け入れ不能

 F病院   対応不可 受け入れ不能

(以下略)


 だけでしょう。



② 救急搬送受け入れを拒否した病院の実態を調査しよう!


 ……これ兵庫県で本当に行われました。「現場が努力しないからだ!」という結論を導くために2カ月以上かけて、その結論に達するようなデータをかき集めました。結果、その後だけで兵庫県から6病院が救急医療を診療科から撤退させました。


 誰が得する調査だったのでしょうかね?何度か書いているよう病院とは営利法人であり、医療者もサラリーマンなのです。馬車馬ではありません。鞭で叩けば逃げていきます。


 そして調査通り〝受け入れそのものは可能〟だったのかも知れません。しかし【受け入れ不能】の背景には。救急の人員が事足りていれば済むだけではない問題があります。それは〝訴訟リスク〟〝治療後に置けるベッドの不足〟など複雑なものです。救急救命が終わっても患者様の人生は続くのですよ。


 受け皿そのものを減らしただけの、素晴らしい成果です。



③ 医療事故を検証する有力な証拠を残すため、「診察・手術におけるビデオ記録の保存」をさせよう!


 これ結構本気で言っている阿呆は、その機材費と人件費と撮影までの時間をどうやって調達させる気なのでしょうね?緊急手術が必要で今にも死にそうな人が目の前にいる時に、「カメラはまだか!」とかコントじゃないんですから。


 それに何処から録画すればいいのですか?初診からですと、ローカルTV局並の別室が必要になりますが?それに「カメラの機材が不調なので受け入れ不可能」という口実が出来上がるだけな気がします。


 以上、小話が続いて申し訳御座いません。今後とも応援・ご感想・反駁お待ちしております

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