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魔法使いの転生(仮)  作者: かな
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言葉と名前と愛

部屋が変わってから両親と会う時間が短くなった。仕事なのだろうと直ぐにわかった。

母は朝と夜に会いに来てくれるが、父はもう3日は姿を見ていない。そんなに忙しいのだろうか?


母がいない昼間は、母親の代わりに別の女性が面倒を見てくれている。


メイドなのだろうか?だがメイド服は着ていない。


この女性はよく私の頬を触ってくる。くすぐったい!


あうあー(やめてー)と訴えるも、とても嬉しそうな笑顔を返してくる。



そんな日々が何日も続いてようやく私はいくつかのの言葉を理解るす事が出来た。


『おはよう』『おやすみ』『ごめんね』この3つは理解るす事が出来た。


『おはよう』と『おやすみ』は朝起きた時と夜寝る前に声をかけてくれて、その際に頬にキスをしてくれる。

最初は少し恥ずかしかったがもう今は慣れてしまった。


『ごめんね』は私から長い時間離れる時にかけてくれる言葉だ。母の表情が少し寂しそうになる。私に謝っているのだろう。とても心優しい母親だ。


そんな母を一月も放置するなんて許せん!


そう。あれから一月父の姿は見ていない。もしかしたら私が寝ている間に帰って来ているかもしれない。父親の姿忘れるかもしれないぞ!



そしてようやくだが私の名前が判明した。

『ショーチャン』が私の名前らしい。もしかしたら愛称かもしれない。呼ばれた時に返事を返すと母がとても喜んでくれる。早く母の名前も覚えたい。



そんなこんなで二ヶ月がたった。

毎日少しずつ魔力を使っているが増えた感じは全くない。

どうしたものか…今日はいつもより多く魔力を使ってみるか。



すると身体が急に熱くなり意識を失った。




目が覚めると母が私の手を握っていた。私が目覚めた事に気付き泣きながら私を抱き寄せる。メイドが涙を浮かべ部屋を出て行ったと思うと、物凄い勢いで父が入ってきた。


父も涙を浮かべながら私と母を抱きしめる。


私はこんなにも愛されているのか。

もう両親達を悲しませる事はしないようにしよう。

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