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魔法使いの転生(仮)  作者: かな
14/16

泣き虫

はぁはぁはぁ

「しょーちゃん!」


「美里さま、申し訳ありません!私が付いていながら…」


「いいえ、美由紀さんのせいではないわ。私が朝気付いていれば…、それでしょーちゃんの様子はどうかしら?」


しょーちゃんはまだ寝熱が下がらず、意識もない状態だそうだ。



翌日になっても、しょーちゃんの容態は変わらなかった。


「先生、息子は大丈夫なんでしょうか!?」


「検査をしましたが原因がわかっていません。私も手を尽くしますが、これ程40度近い熱が続くようなら、翔眞くんの体力が持たないかも知れません。」


「そ、そんな…しょーちゃん…ズズッ。うわぁ〜、うわぁ〜」



「美里さまお辛いでしょうが、真斗さまにもご連絡をするべきです。」


私は夫にしょーちゃんの事を伝える為に必死で泣き止み、連絡した。


「ましゃど〜、しょーぢゃんが!しょーぢゃんが〜!…ゔん、そう、ゔん。わがった、待ってる。」


せっかく泣き止んだのに、いざ状況を話すと泣かずにはいられなかった。

真斗が到着するのは明日の午前中になるそうだ。


次の日になってもしょーちゃんの熱は下がる事はなく意識も戻らなかった。


「こちらも手を尽くしたのですが、申し訳ありません。0歳児にこれ程長く40度近い熱は、そう耐えれません。明日までに意識が戻らなければ…覚悟をしてください。」


しょーちゃんが意識を失って3日目。

真斗も病院に到着した。


「真斗!しょーちゃんが、ズズッ。」


「ごめんな、こんな時に付いていてやれなくて…」


「うんん。でも真斗は来てくれた。」


「美由紀さんもありがとう。」


「いえっ!私がもっと翔眞さまを見ていれば…」


「翔眞お前は強い子だ。早く戻ってこい。」




私はしょーちゃんの手を握って、良くなる様に願った。


そして夕方、しょーちゃんに変化が起きた!

しょーちゃんが私の手を強く握り返して来た!


「しょーちゃん!しょーちゃん!ママよ!ママはここに居るわ!お願い目を覚まして!」


「う、はぁはぁ…」


「しょーちゃん!もう心配したんだから!良かった、本当良がっだぁ〜。」


「翔眞!良かった本当に良かった!」


しょーちゃんはまた直ぐに眠りについたが、熱も下がり体温も安定しだして、もう大丈夫だそうだ。


今日はこのまま病院で過ごし、明日の検査次第では家に帰れるそうだ。


しょーちゃんが元気になったらいっぱい遊んであげよう。

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