お見舞い
私と母は有沙ちゃん達が搬送された病院に到着した。
「すいません!緊急で運ばれた真田理沙は無事ですか!?」
「真田さんのご家族の方でしょうか?」
「いえ、友人です。それで理沙の容態は…」
「大丈夫です。2人共、命に別状はありません。ただ少し理沙さんの方ですが、頭部への打撲と右足の捻挫が見られるみたいなので2日ほどこちらの病院に入院すると聞いてます。」
「そう…ですか、良かった無事で。これから面会はできますか?」
「はい、大丈夫ですよ。えーと、お部屋は…506号室ですね。面会時間は22時までとなっていますのでお願いしますね。」
「わかりました。ありがとうございます。」
2人共無事でよかった!
「理沙!有沙ちゃん!」
「こらこら、ここは病院ですよー。静かにしなさい。」
「理沙、本当に心配したんだがら。」
「泣き虫は変わらないのね。心配してくれてありがとう。そして、翔眞君おいで…。チュ」
頬にキスされてしまった。
「あっ!こら理沙!私のしょーくんに何するのよ!」
「翔眞君本当にありがとう。翔眞君がくれた、あのウサギのぬいぐるみのお陰で有沙はちょっとした、かすり傷だけですんだの。もしあの時、翔眞君にぬいぐるみを貰ってなかったら有沙は死んでたかもしれない。本当にありがとう。私の宝物を守ってくれて。」
「いたいのいたいのとんでけー、また遊ぼうね。」
「ゔん!ゔん!今度はお土産いっぱい買って行くから、いっぱい遊ぼうね!」
「そういえば有沙ちゃんは?」
「有沙は少し前にお祖父様がきてくれたから退院するまで預かってもらう事にしたわ。」
そうか…有沙ちゃんは居ないのか。
「じゃ、あんまり長居すると悪いから帰るわね。また来るわ。」
「美里、翔眞君本当にありがとうね。」
「ばいばーい。」
早く良くなるといいな。




