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枕の下に 希望の上に(8)

昔のお話

役割という物はね

人の願い事から

生まれるんだ

どんな願い事を

叶えてくれるかな

どんな願い事を

叶えられる人になるかな




お婆ちゃんが言っていた

あの願い事は

彗星に乗って宇宙に消えた

現実 現状

時間軸のパロディだと

逃避して

昨日咲いた花を

踏み付けて

綺麗事を部屋の隅に

追いやった

さながらパンドラの箱

閉じ込めてパンドラの棺




燃やして散らかす

あの憂鬱と戦う

そこには武器も無く

己の存在と

くだらない抜け殻だけ

薄っぺらさが

ご自慢の紙みたいだ

枠の中

どれを着ても透明

自らの意思が漏れて

優しい人を潰して行く

それで構わないと笑う

灰になるなら




強さって物はな

優しいだけじゃ駄目なんだよ

その優しさを守る為の

力が無いと駄目なんだ

何の事情も無いのに

話を聞かない者を

何でお前だけが

何も言わずに

認めているんだ

優しさの形が変なんだよ

力の使い方も変なんだよ




話の長いお爺ちゃんが言っていた

あの言葉は

白と黒に別れた世界で消えた

正義 悪

絶対軸のデッキを

構築して

優しい曖昧さを

真空パックして

部屋中をライトで

照らし出した

さながらミソロジーの棚

散らかしてミソロジーの窓




燃やして粉末にする

あの悪寒と戦う

そこには武器も無く

己の存在と

空っぽな直方体だけ

厚みのある

羊羹みたいだ

棚の中

どれを読んでも透明

誰かの意思が漏れて

優しい人を潰して行く

それで構わないと笑う

灰にしたいから


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