表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

とある怪盗の受難

作者: 夜兎

非常に短くつたない文ですが、よろしくお願いします!!


俺は世界を又にかける大怪盗だ。

俺の手にかかればどんなに頑丈な鉄の檻に守られていようと、どんなに強い警備員がついていようと、盗み出す事ができる。

おっと、自己紹介がまだだったな。

俺の名前は怪盗シンドバット。

ちなみにいっておくがこれはコードネームだぜ?さすがに一般人に本名を名乗るわけにはいかないからな。

だからそんな目で見たって駄目だぜ、レディ?


まあ、つってな事で今日の仕事にいきますかっと。

今日のターゲットは数々の宝石をちりばめたティアラだ。手にいれたところで売るつもりは毛頭ない。俺がほしいのはティアラに刻まれた暗号のみだから。

そんなことを話してるうちに目的地についちまったなぁ。

今日の警備員はざっと見五十くらいか。


俺は軽く周囲を確認すると目的地、高層ビルに入っていった。人が使わない道は事前の下調べで知っていたし、予告状を出してるから人は目立つ場所にしか目を向けない。

頭いいだろ、俺。


「ここかな」


目線の先にはきらびやかなティアラと警備員。

はぁー、めんどっちいな。とか思いつつたんっと軽やかに部屋に降り立つ。


「怪盗シンドバット、闇夜に紛れただいま参上」


「か、怪盗シンドバットが出たぞーっ!」


「少し静かにしててくれよ」


「なんだっ…貴様!グフゥッ!!」


見事に俺のロープが警備員の一人に巻き付き締め上げる。


「こいつ!!何しやがるんだ!!」


次々に襲いかかってくる警備員を縛り上げていく。

やがて最後の一人を縛り上げたとき、部屋の隅に小さな少女がうずくまっていた。


「どうしたんだ?」


この時、どうにも油断してたらしい。一切警戒せずに近ずいてしまった。


「大丈夫か?親は?」


今日は人が多いから野次馬の親とはぐれてしまったのかもしれない。

俺はそっと目線を合わす。


「あのね…」


すると少女が顔を上げる。同時に俺はとっさ的に後ろ斜め右にとんだ。ズドォーンと凄まじい音が響いた。


「あーあ。せっかくうるさいやつを殺せると思ったのに…つまんないの」


「あっぶねーな。おいおい、挨拶がこれとかどんだけなんだよ…」


目を向けると先程まで立っていた所が真っ黒に焦げている。


「異能力者か」


「そうよー、子供だからって馬鹿にしないでよね」


俺は内心ため息をついた。こんな子供とやりあうのはかなり良心が痛む。

怪盗やってる俺が良心が…とか言うのはおかしいが。

しばらくの間悩んだすえ両手をつきだした。


「しばらくの間、気絶しといてくれ」


「むりよ。…ってこれは卑怯よ!!」


少女を囲むようにして現れた雷の檻に少女はあっけなく囚われてしまう。


「この…卑怯者ー!!」


「俺は子供に手を出す趣味はないからな。

じゃっ、アディオス!!」


俺は少女に言い残すと、ティアラを手に、部屋を抜け出した。


======================


数日後、暗号を解いた俺はもとあった場所へティアラを戻した。

暗号を解いたことで更に深まった謎。あまりに深すぎる謎の話は、今はできそうにない。

また会う日があったなら、そのときに話すことにしようとおもう。


そのときまで

シーユー、アゲイン!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  短めの文章と言う事でしたが、その分すらすらと一気に読み進める事が出来ました。その時の状況などもしっかりと描写されており、情景がしっかり頭の中で思い浮かべる事が出来ました。 [気になる点]…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ