松田
「はぁ…。」
ん?ため息?こいつの名前は確か松田だっけ?まあほっとくのは嫌だし、話しかけるか。
「これいる?」
これは、タンポポである。私のオリキャラである、ゆみの好きな雑草について調べてたら私も興味がでてきたのだ。ほんとは私が食べようとしたものだけど…。
「なぜこれを…?」
あれ…?慰めようとしたのに興味が無さそうだ。
「君が落ち込んでたからさ。慰めようとタンポポって万能なんだよー!私の知ってる限りでは4つの使い方があるのー!」
「押し花にするとか…?」
「なるほど!その発想は無かった!タンポポはね、天ぷらにするもよし、炒め物にするもよし、お茶にするもよし、コーヒーにするもよしの植物なんだ!ちょうど4つでしょー?」
「なるほど?」
やべ、ひかれたか…?まあ、こいつは雑草何か興味ないだろうからね…。
「それで、どーして落ち込んでたの?」
「実は俺さ、好きな人がいてさ、その人が告白されてたんだ。恐らく付き合ったのだろう。だからちょっと悲しくて…。」
なるほど!恋愛系か!これもネタになりそうだ!
「失恋しちゃったかー。私でよければ相談のるよー!これ私の電話番号だから家でも相談のれるよ!」
と電話番号を紙に書き、渡した。
「はは、やさしいね…。」
よし、家に帰ろ。ぐへへ、なーんか雑草ないかなー。ん!?待てよ…。これでは私がゆみのようではないか!?ゆみのモデルはみかなのに…?まあいっかー。
こうしてるうちに家に着いた。
ぷるるる
ん?電話…?
「はーい、もしもしー?」
「松田だ。」
どーせかけてこないと思ったのに…!?
「俺、どうしたらいいと思う…?めちゃくちゃ悲しいんだ。」
そんな事言われてもだな…。
「まあ、きっとすぐ別れるよ!」
「なあ、俺と付き合ってくれない…?」
は…?
「もう、あいつのことは諦めたんだ…。」
いやいや、待て待て。この展開まるで赤井のようではないか!
「ごめん、無理。私恋愛には興味あるけど、見守る方が好きだから。」
まさかこんな展開になるなんて…。
私には誰にも言っていない秘密がある。その秘密のせいで付き合えないというのが事実だ。