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6歳

 1



「お兄ちゃん」


 最近、詩音は僕のことを『にぃに』ではなく『お兄ちゃん』と呼ぶようになった。『お兄ちゃん』という言葉の持つ響きに、ジーンとくるものもあれば、もう『にぃに』は卒業なのか、と寂しく思う気持ちもある。


 うーむ、どっちもそれぞれの良さがあるので複雑な気分だ。


「お兄ちゃん、明日はね、お泊り保育があるの」


 お泊り保育とは、その言葉通り、幼稚園にお泊りする体験学習である。僕も詩音と同じ年の頃、やった記憶がある。


 詩音は楽しみにしている様子で、どんなことをするのか嬉々として語る。


「プールに行ってね、みんなでカレー作るんだー」


 羨ましい。


 詩音と一緒にプールに入れる友達たちが……


 僕も詩音と一緒にプールに入りたい……!


「お兄ちゃん、寂しい?」


 寂しいに決まってる。


 たとえ一日でも詩音に会えなくなるなんて。


 こっそり、会いに行ってあげようかな……なんて。




 

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