黒いシーツ。
黒いシーツ
ベッドの上 私の腕
溶ける 溶ける
砂浜に 紛れた 白い貝殻
海が星を浸食する
かつて宇宙に 孤独だったと
それは 眠るように 固まる
目覚めるように 光る
一秒 一秒 忘れていく
記憶を手放せば 誰だったかなんて
何億光年もの光を 僕らにみせつけて
死んでるのに さも生きてるように
星 星 星
今を生きるほどに
消え去る
刻一刻過ぎ行く 時間
いつか消え去るために 生まれたんだろうか
誰もが花束を持って 交差点の信号を渡る
何を言葉に出来ただろう
人ゴミに流れて
地球で生きていると
さも永遠のように感じる
終わりが来ることなど
想像だにしなかったのに
夢の終わる その続きを見ようと
黒いシーツの端にうずくまる
こんなにも広いのに