↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銃と少女と紅い百合  作者: 彼方リカ
血に染まる百合と私の出会い
PR
12/120

1-12 神代唯牙

 みーちゃんを抱えたままセンセが向かっていた倉庫地帯の入り口まで歩いて来た所で、頭上から声をかけられた。


「遅かったな、まあ鎧殻を相手にしたんだ 生きて帰って来ただけ褒めてやらんとな」


 センセは山の上に座って煙草を吸っていた、チンピラと極道っぽい人で出来た山の上。


「昔のヤンキー漫画じゃないんだよ?センセ」


 若干引きながら返す。


「長年一緒にいる私だから言うが、間違いなくお前がこっち担当してたら同じように座ってる」


 よっ!とチンピラマウンテンから飛び降りて私の前に降りてくる。


(うーん、絶対しないとは言い切れないかなー?)


「無事か?」


「うん、今は疲れたのか眠ってるだけだよ 怪我はしてないと思うけど帰ったら念の為1回リノさんに見てもらわないとね」


「その子もだが、お前もだよ」


 ぐっと顔を近づけて優しい表情で私を見る、

私が言うのも何だがセンセは美人でこんな事をされると身内とはいえ照れてしまう。


「わっ私は大丈夫だよ! それよりセンセ!あのモヤシも結構強かったんだけど!!」


 赤面しながら照れ隠しに話を逸らす。


「そうか、奴も何か武装を?」


「ううん、なんかビヨーンって手が伸びたり首がグニャぁって曲がったりしてキモかった! 何か私達にした研究のなんとかだってさ」


「!? そう、か」


 珍しくセンセが少し驚いた顔をしていた、そんなにキモいの想像したのかな?


「すまなかったな、それならお前に任せるには荷が重すぎた これは私が行くべきだった」


「そんな事ないよ なんとかぶっ殺してきたし、それに知ってるでしょ!私が殺るって決めたらたとえ死ぬ事になっても私が戦うって決めてる事」


「ああ、だが何時も言っているが最初から死ぬつもりで戦う事、それは許さん 私を頼れ」


「分かってるよー えへへ センセ何だかんだ私の事好きよねー」


「好きでもない奴を何年も育てて一緒に暮らす訳ないだろう」


 あー この人はこういう事を平気で言う、女子校とかにいたら多分この人で戦争が起きる王子様系の美形だし。


「それよりお前鎧殻は? 破壊しないと勝てなかったか??」


「あーーー!忘れてた!」


 ああいった武装は売り飛ばして活動資金にしたり私達の装備の素材にしたりする為に回収するのが私達の仕事の常識だった。


「みーちゃんの事で必死だったよ、持ってくるからみーちゃん見てて!変な事しちゃ駄目よ!」


 センセにみーちゃんを抱っこさせて私はまたあの倉庫へ向かって走る、いつの間にか背中の傷は塞がって痛みも少なくなっていた。


「もー!あんなデカイの女の子一人に持たせるものじゃないけどね!!」


◆


♪〜〜


 凛々奈にセンセと呼ばれていた女性のスマートフォンが鳴る、非通知 

抱き上げている少女を片手で支えるように抱き直し通話のボタンを押す


「こんばんは "殲滅の爆雷帝"神代唯牙《かみしろゆいが》」


「誰だお前は、名乗れ、名乗らなければ切る」


「今は名乗る事ができないんだ、すまないね」


「そうか 元気でな」


 そのまま唯牙は通話を切ろうとする。


「わー!要件だけ聞いて頼むから!君にとって大切な事だから!」


「チっ 聞くだけ聞く」


 再びスマートフォンを耳に当てる。


「本当に君は身内以外に冷たいよね」


「次要件以外の事を喋れば切る」


「OKOK、これは君にとっても君といる失敗作の"咲かない蕾"ちゃんにとっても大事な事だからさ」

 

「殺すぞ・・・」


「うわー!ごめん!怒らせる気は無かったんだけど!確かに嫌な呼び方だよね!」


 本気で切ろうと思ったがコイツは色々知り過ぎている、・・・聞いておいた方が良いような気がする。


「あのねー!実はこの前君たちが保護した女の子なんだけど」


「あの子は──────」


◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。