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月の落とし方

作者:
 カメラを止める。基地の中は衣擦れの音すら聞こえない。当然だ。最早この基地には僕しか残されていない。銃を腰にためて、震える自分の鳩尾に手を添える。
 寒さではなかった。
 じっとり湿った目出し帽を脱いで顔を拭う。基地の外へ向けて大きく開けた分厚い強化ガラスの奥には月面の灰色がのぞく。それに視線を這わせてさらにその向こう、彼女の住まう地球を眺める。彼女を思う。愛しいとさえよべない彼女を思う。
 ここからでは月が見えない。
 夜を留める、あの月が。

[テーマを決めて寄稿する、有志さらし文学賞に投稿したものです。改稿版。テーマ【初恋】URL:https://obog2020.blog.fc2.com/blog-entry-70.html]
001.月の留め方
2022/06/05 20:00
002.月の味方
2022/06/06 20:00
003.月の脅し方
2022/06/07 20:00
004.月の落とし方
2022/06/07 22:20
005.月の見方
2022/06/07 22:30
006.月の射止め方
2022/06/07 22:40
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