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魔法少女になるにはちょっと……なお年頃です。

 あたし、矢吹(やぶき)桃子(ももこ)は30歳、独身、一人暮らし。

 IT系企業でプログラマーをしている。

 今日も残業、終電で帰宅。


 数年前まで納期の前は泊まり込み、休日出勤が当たり前だった。

 いわゆるデスマーチ。

 働き方改革、ありがとう。

 おかげで終電では帰れるようになりました。

 ビール飲みながらカップ麺を食べて、とっとと寝る毎日だけど。


 部屋に入って電気をつけると、見慣れない小さな段ボールがテーブルの上にあった。


「……何これ? まさか、空き巣!? いやいやいや、空き巣なら物を置いていくわけはないわよね。……てことは、誰かがうちに忍び込んで置いていったってこと!?」


 留守中に知らない人間が自分の家に入り込んで、ウロウロしていたかと思うと気持ちが悪い。


(他に何か変わったことはない……?)


 ゴミ出しはこまめにしているが、片付けが苦手な上、部屋の中は仕事の書類や本、洗濯物が散乱していて、いつもと違うところがわからない。

 そして、まずやらなければならないことを思い出した。


「そうだ、不審物発見! 警察! 警察に連絡しないと……!!」


 バッグからスマホを取り出していると、背後でゴトゴトという音が聞こえたような気がした。


 はっと振り返ると、確かに箱が小さく動いている。


(え、やだ、何……? 生き物でも入ってるの? あたし、ホラーとかダメなのよ)


 箱から離れようと後ずさりしたところで、箱のフタがパカっと開いた。


 パンパンと発砲音が聞こえる。


 反射的に両耳をふさいでその場にしゃがみこんだ。


(なに!? 何なの!? 爆弾テロ!?)


「矢吹桃子さん、おめでとうございます!」


 少年の高い声が聞こえて恐る恐る目を開くと、クマのぬいぐるみが箱の中に立っていた。


 薄茶色のクマは緑のパーカーと水色のハーフパンツを着ている。

 真っ黒なつやつやした鼻とつぶらな目がなかなか愛らしい。

 その両手にはクラッカーが握られていて、そこから色とりどりの紙テープが流れ落ちていた。


「この度、あなたは地球の平和を守る魔法少女に選ばれました!」


 クマの口は動いていないが、確かにぬいぐるみから声が聞こえてくる。

 そして、あたしの見ている前で、そのぬいぐるみは「よいしょ」と、箱をまたいでテーブルの上に出てきた。


「ぬいぐるみが動いてる……。ああ、AI機能搭載のロボットか」


(あたし、酔っぱらってネットで衝動買いしちゃったのかしら……)


 人間、ストレスがかかりすぎると、わけのわからない行動をとることは往々にしてある。


「ボクの名前はジョス。ここにいるのはボクの思念体で、身体はネアン星にあります」


 ロボットはちゃんとあたしの方を向いてしゃべる。


「よくできたロボットねえ」


 どうなっているのかしらと、ロボットを取り上げてみようとすると、ひょいっとその手をすり抜けていってしまった。


「あのう、モモちゃん? 話、噛み合ってる?」


 この歳で〈モモちゃん〉なんて呼ばせるように発注したのかと思うと、かなり恥ずかしい。


「大丈夫、大丈夫。……あ、ちょっと待って。ご飯の用意してくるから」

「うん、待ってる」


 ジョスと名乗ったロボットがコクンと頷いた。


(それにしても……AIロボットを買うなんて、「淋しい女です」って言ってるようなものじゃないの)


 実際、就職をしてから仕事仕事の毎日で、この十年、彼氏もいない。

 そろそろ結婚を考えてもいい頃ではあるが、家事能力ゼロなので、できれば主夫希望。共働きするくらいなら、独りで生活する方が気楽でいい。


(こんなロボットと会話して、淋しさを紛らわせてたら、結婚とは縁遠くなるわ……)


 出来上がったカップ麺と缶ビールを持ってテーブルに戻ると、ちょこんと座っていたジョスが立ち上がった。


「モモちゃん、話していい?」


 あたしの顔色を窺うように小首を傾げて聞いてくるのが、なかなかかわいらしい。


(癒されるー)


 ぐびぐびっとビールを半分ほど飲んで、「ぷはーっ」と息を吐いてから、「はい、どうぞ」と、答えた。


 いい感じでアルコールが疲れた脳にしみわたった。


「では、これからモモちゃんには、魔法少女に変身する力を授けます」

「いきなり魔法少女?」


 あたしは思わず笑った。

 食べかけの麺が鼻に入りそうになってむせる。


(このロボット、どこかに会話の内容設定があるの?)


 ともあれ、疲れ帰ってきている今、どうでもいいくだらない話の方が気楽だ。

 説明書を読むのも面倒なので、当座はこのままでもいい。


「あたし、()()の時期はとっくに過ぎてるわよ。それでもいいの?」

「心配しなくても大丈夫。見た目は13歳に設定するから、ちゃんと少女だよ」

「そりゃいいわー。変身するとついでに、若返りもできちゃうのね」


「でね、モモちゃんの活動用のコードネームは〈ラブリー・ピーチ〉、略して〈ラブピー〉にしようと思ってるんだけど。どう?」

「〈ラブピー〉って……ダサっ。〈柿ピー〉みたい」


 あたしがさらに笑うと、ジョスはぷっくりした頬をさらに膨らませた。

 これが怒りの表現らしいが、口はニッコリ笑顔に縫い付けてあるので、わかりづらい。


「ボクが一生懸命考えた名前なんだよ! 〈ラブ・アンド・ピース〉の略も兼ねてるの! すごくない!?」

「うん、すごい、すごい。〈魔法少女ラブピー〉ね。それにしよう」


 とりあえず褒めてみると、ジョスは機嫌を直したのか、ふうっとため息をつくように膨らんだ頬を引っ込めた。


(おお、なかなかよくできてるわ)


「あとは変身用の掛け声も、決めないといけないんだけど」

「そんなの必要なの? 一言〈変身〉だけじゃダメ?」

「そこはせっかくだから〈○○パワー、メイク・アップ〉みたいなカッコいいのにしようよー」

「なら、カッコいいのを考えておいてよ」

「あとは決めセリフとポーズも……」


「さーて、ご飯も食べ終わったし、シャワー浴びて寝ないと。今日はここまで。スイッチはどこかなー? ないのかな?」


 ジョスに触ろうとすると、「スイッチなんてないよ!」と、やはり逃げられてしまった。


(まあいっか。バッテリーならそのうち切れるだろうし)


 その夜はなんだか久しぶりに笑って、すっきりした気分で眠ることができた。


 ***


「ねえねえ、モモちゃん。昨日言ってた変身用の掛け声なんだけど……」


 翌朝、あたしが出勤の支度をしていると、ジョスがちょこちょこと追いかけてくる。

 まとわりついてくるペットのようで愛らしい。


「ごめんねー。朝は時間がないから、相手してあげられないの。いい子でお留守番しててね」


「いってきます」なんて久しぶりに言って、家を出ることになった。


(癒し系ロボット、あれは買いだったわー)


 そんなご機嫌な気分も終電ギリギリで退社する頃には、完全に消耗した体力と精神力とともに消え失せていた。

 それでも、明日は一日お休み。

 掃除に洗濯にやることはあるが、昼までは寝ていられる。


 家に帰れば、「おかえり、モモちゃん」と、ジョスが玄関まで出迎えてくれる。

「ただいま」を言うのも、久しぶりだった。


 ***


 翌日のお休み、家の掃除をしながら、ジョスの入っていた段ボール箱を片付けようと、中を覗いてみた。


 空っぽだった。


「あれ? 領収書は? 説明書もないし……。ジョス、知らない?」


 ジョスは黙ったままだった。


 昨夜は帰るなりベッドに直行。今日も昼まで寝ていた上、その後も掃除と、ちっともかまってやらないので、拗ねてしまったのか。

 それとも〈魔法少女設定〉だから、関係ない話はできないのか。


「そういえば、これにいくら払ったのかしら」


 一人でブツブツつぶやきながらスマホを開いて、カードの利用履歴を見てみる。


 身に覚えのない請求がない。


「……どういうこと?」


 そこで、ようやくジョスが話を始めた。


「モモちゃん、やっぱり話が通じてなかったよね。ボク、ロボットじゃないよ。最初に言ったじゃないか、思念体だって」


「思念体って……まさか、幽霊がとりついているってこと!?」


 ずささっと後ずさりした。

 目の前のかわいらしいぬいぐるみが、一気に気味の悪い、おどろおどろしいものに見えてくる。


「だーかーらー、ボクの身体はネアン星にあるんだって。ちゃんと生きてるよ」


 クマの頬がぷくっと膨らむ。


「ネアン星? 聞いたことないんだけど」

「地球から約五万光年離れたところにある惑星。地球と同じで、知的生命体が住んでるんだ」


「……て、ジョスは宇宙人?」

「ボクからしたら、モモちゃんも宇宙人なんだけど」

「……あ、そっか。宇宙人……て、いたの!?」


 目の前にいるのはクマのぬいぐるみなので、いまいちイメージしていた〈宇宙人〉とは違う。


(いや、でも、ぬいぐるみが勝手に動いて、話をすること自体ありえないことだから、やっぱり〈宇宙人〉?)


「それで、地球に何の用? まさか地球征服を目論んで? それとも、新たな移住先を探してるとか?」


 つたないSFの知識を総動員して聞いてみた。


「違うよー。この宇宙で知的生命体の存在する星は貴重なんだ。だから、ボクたちはそういう星を宇宙遺産と認定して、保護をする活動をしているんだ。ボクは地球担当」


「へえ、〈世界遺産〉ならぬ〈宇宙遺産〉……」


 なんだかスケールの大き過ぎる話で、いまいちついていっていない。


「活動って具体的に何してるの?」

「人類の滅亡に関わるような要素を排除するんだ。例えば、戦争とか犯罪を未然に防ぐとか。それには現地の協力者が必要になるんだよ」


「どうして?」

「ボクたちは思念体でしか自分の星を出られないから、動かせる身体がないんだ」

「ぬいぐるみに入って動いてるじゃない」

「この姿で行動して大丈夫だと思う?」


 道を歩いているクマのぬいぐるみを想像してみた。


「それは……すぐに捕獲されちゃうかもね。人間相手はダメなの?」

「本人の意識が邪魔をするから、生命体には入れないんだ。犬とか猫でも無理」

「意外と不便なのね」

「うん。だから、ボクの代わりに活動してくれる協力者が必要なんだ」


「でも、なんでクマのぬいぐるみなの?」

「それはほら、モモちゃんは女性だし、かわいい物の方がよくない?」


(そう? 物でも動物でも、いきなりしゃべったら気味悪いと思うけど。ロボットだって思い込めただけ、マシだったってことかしら?)


「そうかも」と、気のない同意をしておいた。


「ちなみに、そのぬいぐるみはどこから持ってきたの?」

「駅前のおもちゃ屋。クラッカーもあったから、せっかくなら印象的な出会いを演出してみようと思って。サプライズプレゼント的な?」


「わざわざ買ってきたの?」

「ううん。ボク、地球のお金持ってない」


「……て、盗んできたんじゃないの!」


「ボク、地球人じゃないしー。治外法権適用」

「なに、当然みたいに言ってるの!? それじゃ、犯罪し放題の危険人物ってことじゃないの!」

「じゃあ、モモちゃんが『万引きしました』って返しに行く?」


「うっ」と、言葉に詰まった。

 万引きなんかで捕まったら、会社をクビになってもおかしくない。


「とはいえ、これは協力者を得るまでの仕方のない措置で、こうしてモモちゃんが魔法少女になってくれたからには、もう悪いことはしないよ」

「それはまあ、殊勝な心掛けで……て、なんであたしが魔法少女!?」


「将来、魔法少女になるのが夢だったんでしょ?」


 自分の過去を巻き戻していくと、確か幼稚園の卒園アルバムに〈大きくなったら、セーラー〇ーンになりたい〉と書いた覚えがある。


「それ、6歳の時の話ね。あれから4半世紀近く経ってるんだけど。この歳になってもなりたかったら、さすがに痛いわ」


「だよねえ」と、ジョスは頷く。


「ほんとはモモちゃんが13歳になった時を目指して、ネアン星を出発したんだけど、時空間移動に失敗して、到着時刻が狂っちゃったんだよ」


 ジョスはやれやれといったように肩をすくめた。


「いやいやいや、13歳の時も思ってなかったから! 頑張って小学校低学年まで!」

「そうなの?」


 断じてそれはないと、あたしは大きく頷いた。


「世の中には魔法少女を信じてる小さい女の子は、たくさんいるからね。協力者はその中から選び直してくれる?」

「でも、モモちゃん用にいろいろ設定しちゃったから、もう遅いよ」


「設定って、何?」


「魔法が使えるようになる設定。試しに〈マジカルエナジー、100%チャージ〉って、言ってみて」

「は? マジカルエナジー、100%チャージ?」


 そう口にした途端、急に眩しい光が目に差し込んで、顔をしかめた。


「ほら、変身したでしょ? モモちゃんが相談に乗ってくれないから、掛け声は勝手に決めちゃった。あとはやっぱり決めセリフとポーズがほしいよね」


 ジョスの声が聞こえて恐る恐る目を開くと、光はもう消えていた。

 そして、自分の姿を見下ろして、声にならない悲鳴を上げた。


 ジャージの上下を着ていたはずなのに、上半身は腕とお腹丸出しのブラウスに大きなリボンタイ。下は太ももむき出しのひらひらミニスカートと白のロングブーツだった。


「な、何なの!? この恥ずかしい格好は!?」


 『女っけない』と昔から言われ続けたあたしは、制服以外でスカートなんて履いたことがない。

 それ以前に、アラサー女がする格好ではない。


「そんなことないよー。ボクの見立て通り、超似合ってるよー。鏡を見てごらん」


 部屋の隅に置いてある姿見をゆっくりと振り返ると、派手なピンク色の髪をツインテールにした女の子が映っていた。


(これが変身した姿? ……コスプレイベントによくいる感じ?)


 鏡に近寄って間近で覗き込むと、自分の顔には間違いなかった。

 ただ、化粧もしていないのにつやつやとしている。


 そういえば、ジョスが13歳に設定するとか、言っていたような気がする。


「ひゃあ、すごいわ……」


 お肌はつるつる、すべすべ。

 半日寝ても染みついて消えなかった目のクマは、跡形もない。

 最近、気になっていた目元のタルミと目尻の小ジワもなくなって、目がパッチリと見える。


「あたし、13歳の時ってこんな感じだったのねえ……」


 妙に感動してしまった。


 それに何より、寝ても寝ても残っていた疲労感が完全に消えている。

 この姿なら丸一日働き詰めでも、クタクタになって帰ることはなさそうだ。

 それどころか、懐かしのデスマーチにも余裕で耐えられる気がする。


(……なんて、この姿で出勤できるわけないでしょうが。あ、でも、テレワークの時は使えるかも)


「それで、元に戻る時はどうするの?」


 あたしはジョスを振り返って聞いた。


「〈マジカルエナジー、100%()()()チャージ〉って言えば戻るよ」

「……そこは何のひねりもないのね」

「いいんだよ! 変身解除なんて、用事が終わったらいつの間にかするものでしょ? 誰も聞いてないんだから」


(それなら、一言〈解除〉でよくない?)


 ともあれ、「マジカルエナジー、100%ディスチャージ」と言ってみると、身体から光が放たれて、元のジャージ姿に戻った。



「じゃあ、モモちゃん、変身の仕方もわかったところで、さっそく地球平和のために活動を始めよう」


「……て、何するの?」

「ほら、某国で起こってる戦争を止めに行かないと」

「まあ、それは大事なことかもしれないけど……」


「さあ、行こう! 魔法少女ラブピーの初仕事だよ!」


 そう言って、ジョスは勢いよく玄関に向かおうとする。


「ちょーっと待って!」と、あたしは慌てて止めた。


「まさか、あたしを外で変身させる気!?」


 ジョスはぴたっと立ち止まって、振り返った。


「ここでもいいけど、やっぱり敵の前でカッコよく変身した方がよくない?」


「そういう問題じゃないでしょ!」


「どういう問題?」と、ジョスは首を傾げている。


 あたしはふうっと息を吐いて落ち着いてから、「ジョス」と教え諭すように静かに呼んだ。


「どうもネアン星には魔法が当たり前にあるみたいだけど、この地球では魔法少女がフィクションだってこと、知ってる?」


「うん、知ってるよ」と、ジョスはコクンと頷く。


「なら、魔法少女のコスプレをした中学生が、戦場にいきなり現われたことを想像してみて。戦争を止める前に、世界中で大騒ぎになっちゃうと思わない?」


「じゃあ、どうするの?」


 あたしは「さあ」と、お手上げポーズをする。


「ねえ、そもそもどうして()()()()じゃなくちゃいけないの? 設定が色々あるなら、髪型とか服とか、普通の人間に混じってもわからない姿にすればいいじゃない。そうでなかったら、透明人間にするとか」


 ジョスは「うぐっ」と、言葉に詰まっている。


「まさか、魔法少女じゃなくてもよかったの!?」


 あたしが突っ込むと、ジョスは床の上にひっくり返って、手足をバタバタさせ始めた。


「だって、だって、だって、地球のアニメ見てたら、魔法少女モノにハマっちゃったんだもん! ボクの協力者は、どうしても魔法少女がよかったのー!! ボクは魔法少女のかわいい相棒とか、マスコットキャラになりたかったのー!!」


(……ねえ、魔法少女って単なる子供のワガママだったの?)


「ジョス、そういえば、まだ聞いてなかったけど、実際の歳はいくつなの? ネアン星に身体があるって言ってたわよね?」


 ジョスはバタつくのを止めて、しばらくひっくり返ったまま動かなくなった。

 それから、ゆっくりとあたしの方に顔を向けた。


「地球人でいうと、48歳かな?」


「いやあぁぁぁぁ! キモっ!」


 あたしはジョスを掴みあげて、床に叩きつけていた。


「なーにが、〈魔法少女〉よ! 〈13歳設定〉よ! 中身はただのロリ好き変態、アニオタ中年男だったんじゃないの!」


 ジョスはぴょいっと床から起き上がって、負けずに怒鳴り返してきた。

 それは見事に聞いたことのない、低いダミ声だった。


「そんなの偏見だ! だいたい勝手に勘違いしたのは、モモちゃんだろ!?」

「はあっ? カワイコぶって、あたしを騙してたのはそっちでしょ!?」

「違う! 魔法少女には、かわいいマスコット。それがマストだからだ!」


「どうしてあたしがあんたの趣味に付き合わなくちゃならないのよ!? 魔法少女に変身なんて、二度とお断り!」

「地球平和はどうでもいいのか!?」


 ………………あたしたちの争いは、まだまだ続く。


 はたして、あたしが魔法少女ラブリー・ピーチになって、地球の平和を守る日はやって来るのかしら?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

クスッとでも笑っていただけたら、ぜひ★★★★★で応援お願いいたします<m(__)m>

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― 新着の感想 ―
[良い点] ジョス・・・・年齢は伏せておこう。 色々ワガママだったんだねぇ。 おもちゃ屋でパクって来ちゃうのは笑えました。 悪いと思ってないしw いつかネアン星に行ってみたいなぁw [一言] 共に執…
[一言] 予想に反した面白さでした笑笑文も簡潔で分かりやすかったです笑笑
[良い点] クスッどころかツボにはハマりました♪ ジョスくん可愛いなと途中まで読んでたんですよ。 それを見事にしてやられました( ̄∇ ̄) [一言] 『マジカルエナジー、100%チャージ』 私もなりた…
2022/08/17 04:25 退会済み
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