表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

憎悪騎士シリーズ

何でも捨てる傲慢な姫と捨てられた憎しみの騎士

作者: リィズ・ブランディシュカ



 使い物にならなくなったら、また新しい物を手に入れればいい。


 とある国のとあるお姫様。


 色々なものを欲しがる強欲な姫は、そういって様々な物を捨ててきました。


 玩具や宝石、洋服などもそう。


 そして、人間も。


 自らを守る存在の騎士も。


 常に傍にいる騎士に飽きた姫は、次々と新しい顔にかえていきました。


 姫に、飽きられた騎士の末路は非情です。


 歩いている時に顔もみたくない、という姫の言葉で行く末が決まってしまうのですから。


 彼らは、ゴミを捨てるかの陽に、職場から追い出されて仕事を失う事になりました。

 

 しかも、同じ目に遭いたくないと嫌われて、誰も目を向けてはくれない有り様。


 けれど、やられるばかりではありません。


 捨てられた騎士達は結託し、姫に仕返しする事にしましたた。


 転機の良い日にお散歩をするため、外へ出てきた姫。

 そんな姫を攫った騎士達は、彼女を暗い牢獄に閉じ込めます。


 ただただ閉じ込めます。


 興味をなくされた人間の末路を、同じ痛みを思い知らせるために。


 最初の頃は、姫は憤っていました。


 こんな事をしてただで済むと思っているのかと。そう。


 しかし、数日経つと、弱気になっていましたた。


 体調を崩し、声も枯れてきてしまいます。


 数週間立つと、歩く事もままならなくなってしまいます。


 これでは、たとえ牢屋の鍵が開いていたとしても、自力で遠くへ逃げるのは困難です。


 一か月経つと、孤独で心がむしばまれるように。


 人間の幻覚を見ては、話しかけるという行為を繰り返すようになりました。


 最低限食事だけは与えられていましたが、それも道具を使って行われていたため、人と姫が出会わないようになっていました。


 もう罰は十分だろう。


 と、その様を見た騎士達は、姫を解放しました。


 これで、姫が自らの行為を改めたなら、何も言う事はありません。


 しかし、姫はどうしようもなく愚かでした。


 自らがされた仕打ちを、理解していませんでした。


 以前のように、飽きた人間を辞めさせ、職場から追放する姫。


 騎士達は今度こそ、姫を捨てる事にしました。


 足掻いても足掻いても出る事ができない巨大な谷へ落とし、深い絶望と苦しみを与えて、罪を償わせます。


 そんな姫の言葉を聞いて手を差し伸べる者は、最後までいませんでした。


 また、姫が誰かの言葉を聞く事も、誰かと会う事も最後までなかったのです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ