表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鏡中のセカイ  作者: はがね屋
1/40

プロローグ

どうもはじめまして、はがね屋です。

小説投稿、はじめました。

 


「ごめんね、咲磨(さくま)。お母さんはお父さんを助けられなかった。 ごめんね、咲磨。ごめんね、響矢(きょうや)…」


 響矢というのは、父さんの名前だ。僕が生まれたときには、もう父さんはいなかった。そして、父さんがいない理由は私のせいなんだと、ずっと前に母さんが言っていたのを鮮明に覚えている。

  僕は深夜の布団の中で意識が消え行くなか、そんな母さんの泣き声を聞いた気がした。



 その日の夢は未だに覚えている。どこまでも暗く、それでいて少しだけ明るいところ。自分の目が開いているのかも、生きているのかもよく分からないところにいる。でも、確かに聞こえる。走っているのも分かる。これは、たぶん父さんの声だ。母さんの声もする。二人とも走っていた。何かから逃げるかのように走っていた。

 夢が終わる直前、ものすごく恐ろしい声がした。すべてを燃やし尽くすような、それでいて黒く黒く焦げた声が。その声が笑い声へと変わる。そして、最後に残ったのは母の荒い呼吸と泣き声だけだった。





ちなみに母は利美(ことみ) 咲乃(さきの)です。

得意料理はカレイの塩焼きだそうです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ