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けれど彼は眼をつり上げ、声まで上げる。


「何だよ、ボクと一緒にいたくないのかっ?」


「いっいや、僕と一緒にいてもつまんないと思うよ。その…お互い趣味もタイプも違うし」


前回は彼に合わせられたけど、次も上手くいくとは限らない。


なのに何でそんな悲しそうな顔をするんだろう?


きっと今まで自分が誘って断られたことなんてなかったんだろうな。


しばしの間考えて、僕は一つの提案を出す。


「あの、さ。僕、髪切りたいんだけど、どこか良い店、知らないかな?」


「髪を切るのか?」


「うん。いつもは適当な所に行ってたんだけど、どうせなら龍雅くんのオススメに行ってみたいなぁって思って」


ちょっとわざとらしかったかな?


でも彼は腕を組んで、考えてくれている。


「…分かった。なら日曜、そこへ案内する」


「ホント? 楽しみにしてるよ」


「ああ。じゃあ十時にこの学校の前でどうだ?」


「うん、待ってる」


「あっ、でもくれぐれもそんなに高くない所で!」


「分かってる。お前、あんまりそういうところに金使うタイプじゃないもんな」


クスっと笑って、彼は手を振りながら行ってしまう。


…まあ確かに、外見とかに使うお金は最小限にしたいタイプ。


……逆に趣味にはストッパーかからないしなぁ。


「ホントはメガネも変えたいんだけど」


また視力が落ちたのか、ちょっと見えづらくなってきた。


健康には気をつけないと、趣味に没頭することが難しくなる。


アキちゃんの言う通り、少し運動した方が良いのかもしれない。


昔はアキちゃんの道場に通っていたけど、高校生になったら、気が向いた時にしか行かなくなった。


……この前のようなこともあるし、これからは週に何度か通った方が良いのかも。


「アキちゃんがいなかったら、怪我の一つでもしていただろうし」


彼の前であんまりカッコ悪いところは見せたくない……って、もう遅いか。


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