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6

そこへ運悪く、二人が来た。


僕は両手と頭を激しく振って、静かにするように促す。


二人は黙って目線を合わせると、僕が隠れている機械の向こうに視線を向けた。


「何だ、あそこにいたのか」


「どうして行かないんだ?」


僕が説明するよりも先に、あちらの会話が進む。


出るわ出るわ、オタクへの暴言。


そしてそれは僕個人の名前で、語り続けられる。


「アイツらっ…!」


「好き勝手言いやがって!」


二人は怒って4人の前に出ようとしたけれど、僕が二人の腕を掴んで止めた。


「麻野くん」


「何で止めるんだよ?」


「…良いんだ。言われ慣れているし、それに龍雅くんとは今日までの付き合いだって分かっているから」


精一杯微笑みながら言うと、二人からは怒りの空気がしぼんでいく。


「…ゴメン、な」


「アイツら、翔に感染してっから。後でちゃんと怒っておく」


「うん…」


――結局、僕と二人はその場から離れた。


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