表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/162

#6森の中にお城が見える!

 私が目を覚ますとこっちの時間で6時半だった。もうすこししたらイベントが終わるんだっけ…凄い昔のことに感じる。長かったようで現実だと1時間しか経ってないのか…

 ミケはまだ寝ている。私は朝風呂をするため露天風呂に向かった。相変わらず人がいない静かなお風呂だった。

 私は露天風呂に浸かりながらこれからのお金の使い道を計算した。1日止まるのに約2500ゴールドだとすれば今の所持金10万だとしばらくの間は泊まれそうだ。けどアイテムとかの購入もあるからどうしよう。野宿っていう選択肢もあるけど私はあまり嫌だな〜

 私は昨日のお風呂での胸がドキドキする感じを思い出した。

「ちょっとだけ…触ってみようかな…」

 私は尻尾を触ってみる…やっぱちょっとドキドキする。癖になりそう…私はしばらく触っていたが途中から変なことを考え始めてしまって、私は露天風呂を後にした。あ、あれ以上尻尾とか耳とか弄るとわ、私の理性とか性癖とかが出まくりそう。もしかして獣人の尻尾や耳は自分の本当の姿を映し出そうとしている鏡なのか…

 私は髪を拭きながら部屋に戻って行った。

「ミケ、朝だから起きて」

「もう朝…僕もう少し寝てたい」

 ミケは目を擦りながら起きる。ミケの胸…大きい。ミケは今、浴衣が着崩れしてしまい胸が浴衣の間から見えているのだ…

 私が男の子だったら間違いなく襲ってる…それに猫だから恥じらいがないから色々まずい。

「ミケ、浴衣が着崩れしてるから直してあげるよ」

 私は言いながら、ミケの浴衣を直す。

「ありがとう」

「これから朝ごはん食べに行こっか?」

「うん」

 私たちは一階の食堂に向かった。一階に行くと女将さんが料理を出してくれた。

「魚定食が2人分です。ごゆっくりお召し上がりください」

「「ありがとうございます」」

 これはイワシかな…イワシの竜田揚げ3個と白米とお味噌汁とみかんという学校の給食の献立のような組み合わせの料理だった。


 どれもとても美味しかった。私が現実で作ろうとすると1年はかかりそうだ…

「「ごちそうさまでした」」

 私はお皿を返しに行くと女将さんが

「料理はいかがでしたか?」

「どれも美味しかったです。特にイワシの竜田揚げが!」

 ミケは元気に答えた。

「そうですか。ありがとうございます」

 私たちは部屋に戻って、私は制服にミケはドレスアーマーに着替えた。脱ぐ時よりもドレスアーマーは着るのが大変そうだった。私は制服に着替えた時、下着の存在に気づく。

「ミケ、今日は下着を入手するよ」

「そんな下着なんていらないと思うんだけど…」

「いるの。私の場合、色々なところが見えちゃうから!」

「けどここの村。服屋さんがないよ…」

 服屋さんがない…下着が買えない!

 私たちは着替え終わると部屋を出た。

 私は今日下着を手に入れるにはどうしたらいいか考えながら宿屋の代金を払った。

 私たちは村の出口あたりまで来てミケに言う。

「今日中に大きな街に移動しようか?」

「うん。じゃあ昨日と同じ感じで行く?」

「うん。今日は当たらないようにね」

「努力するよ」

 そう話しながら私たちは村を後にした。


 この村を境にしてから少しモンスターのレベルが上がっている気がする。さっきまでイノシシとかオークとか豆腐のように斬れていたのにちょっと硬くなった気がする…

 ミケの方は絶好調だ。魔術の火力調整がだいぶ上手くなってきている。前までは超火力で焼き殺したり、吹き飛ばしてたり…魔力切れをいつ起こすのか心配だったけどこれは安心だ!ちなみに攻撃力や魔力量、スピードなどのステータスは最初にランダムで決められる。私は攻撃力が高くて、ミケは魔力量が多いらしい。種族にもそれぞれステータスの上昇があるらしい。猫の獣人だとスピードと視覚が上がるらしい。確かに私は現実より2、3倍速い。けど実際の体力と変わらないからあまり遠くまで走れないけど…

「ペルちゃん…向こうの森の中に大きなお城があるよ!」

 私はミケが指差した方向を見る。そこには確かに森の中にお城があった。お城は中世ヨーロッパにありそうなお城で意外とでがい。

「お城に行こうよ!」

 ミケが元気に言う。

「よし、じゃあ行くか!」

 私たちは特に急いでいなかったから寄り道することにした。きっとお金持ちの人のお城だろう。

「何かもらえたら良いね!」

「ミケはもらうのが目的なの…」

「当たり前でしょ!」

 ミケが元気に答える。こんなテンションで大丈夫なのか…

「ペルちゃん、あそこに歩いてる人がいるよ。おーい!」

 ミケが駆け出した。私は歩いてる人をよく見て見ると服がボロボロなのに気づく。もしかして

「ミケ、それから離れて!」

 ミケは私が急に叫んだことに驚いたのだろう。ミケはそれから離れて一度距離を置く。

「ペルちゃんどうしたの?」

「ミケ、それはゾンビよ!」

「え…ゾンビ。ゾンビって何?」

「ゾンビって何らかの力で死体のまま蘇った人達よ!」

「うーん…あれだ。ミケちゃんが怖がりながら見てた映画に出てきた奴らだ」

「そいつらは敵だから気をつけて!」

 ミケは杖で敵を薙ぎ払う。私は薙ぎ払われたゾンビたちを粉々に斬っていった。しかしゾンビどもは倒してもしばらくしたらまわりの飛び散った肉塊と合体して復活してくる。

「ペルちゃん。何回倒しても復活してくるよ!」

「ミケ、氷結魔術の準備を…」

「わかった!」

 私はミケの氷結魔術の発動準備が整うまで、ゾンビたちを相手にしていた。

「ペルちゃん。僕の方は氷結魔術準備できたよ!」

「ミケ!ゾンビたちに氷結魔術を放って」

「わかった。『フリーズブラスト』」

 ミケは氷結魔術をゾンビたちに放った。ゾンビたちは凍って行動不能になったのだ。

「ペルちゃん。やったね!」

「うん。剣が通じないからここは作戦を変更しよう」

 私たちは作戦を変えた。剣が通じないからこの森では私は防御に徹して、ミケに氷結魔術で全身を凍らせて行動不能にすれば良い。うん完璧!

 私たちは作戦を変えて、森の中を進んで行った。

VRMMOあるある⑤

ゾンビたちがいる場所ってろくなこと起きないよね


読んでいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ