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#5ガチャガチャ

 ガチャガチャの機械が出てきたけどどうしたら良いんだろう。

 私は手の中を見るとチケットがコインに変わっている。

 とりあえず私はガチャガチャの回すところに飛び乗って、コインを入れるところにコインを入れて、自分の重みでガチャガチャのレバーを一回転させてみる。

「ペルちゃん、カプセルが出てきたよ!」

 下の方からミケの声が聞こえてきた。

 私はやり方があっていることを確信して、ガチャガチャの機械から飛び降りて、私はカプセルを開けてみる。その中には…

「ペルちゃん、何か紙が入っているよ。この紙は何?」

「私にもわからない」

 この紙は普通の紙ではないという事だけわかった。

 私は紙を掴んでみる。

 これは羊皮紙かな…羊皮紙って契約書とか受理書とかに使われるんだったよね…ミケが私に

「広げてみてよ」

 私はミケに言われるままに紙を広げた。

 紙には…

「世界の所有権…」

 ーこの契約書の所有者は自分で世界に名前を付けて、所有することができるー

「どういう意味?」

 ミケが私に聞く。

 これは1つ世界を当てたってことで良いのかな…当たりなのかな……

 これってクラスメイトだった男子が言ってたあれかな。

 最初に引いたものが微妙だったものを当てた感じかな。

「と、とりあえず2枚あるから私もう一回引くね」

 私は再びガシャを引く。

 中に入っていたのは…スキルオーブと服が入っていた。

 スキルオーブは回復魔術と火炎魔術と次元収納[大]が入っていた。そこまでは嬉しかった。

 問題は服の方だった……

「あ、これ見たことあるよペルちゃん。これってメイド服って言うんだよね。ミケちゃんの本の中に載っていたね!」

 スキルはメイド秘儀と瞬発力[大]が付いている。可愛いけど私は使わないかな…

「ペルちゃん着てみようよ!ペルちゃん可愛いから、僕は似合うと思うよ」

「やだよ〜。恥ずかしい」

 私は絶対に着ないよ。

 するとミケは……

「僕も引く〜」

 と言ってガチャガチャを回した。

 1回目の中に入っていたのは…

 スキルオーブが入っていた。

 スキルオーブは火炎魔術、氷結魔術、風魔術の3つのスキルが入っていた。

 ミケは笑顔で言う。

「使い方がわからない!」

 ミケはそのままオーブはスルーしてもう一度引く。

 2回目の中に入っていたのは…杖かな。ミケはカプセルから杖を出す。杖の名前はサウザンドステッキ。スキルはサウザンドマジック、魔力消費量減少[中]を持っている。

「僕が出たこの杖とオーブってどうやって使うの?」

「多分、オーブに触れて取得しようと思えば取得できると思う」

「ふむふむ……」

「あと杖は魔術系スキルを使ったら良いんじゃないかな」

 ミケは試しにスキルを得て、杖を振ってみる。

 すると杖の先から火の玉が出てきた。すごい!

「ペルちゃん。僕、火が出せたよ!」

「凄いよミケ!」

 その後しばらく水を出したり火を出したりして遊んだ。

 威力としてはいまいちだけど

 そのあと私たちはドラゴンの元に行き、私が次元収納を使ってドラゴンの素材を中に入れた。入れ方はその出し入れしたいものを強く念じるだけ。

「便利便利」

 私たちは町まで戻って行った。


 私たちはさっきのドワーフの元に行った。

 あの後、スライムとは遭遇せず、無事始まりの街に戻れた。

「おじさん!ドラゴン倒しましたよ」

 ミケが笑顔で言う。

「倒しただと…それを証明できぬか?」

 私は次元収納からドラゴンを取り出した。

 するとドワーフのおじさんが腰を抜かして驚いた。

「お、お前ら凄い強いんだな!わかった。報酬を支払おう」

 するとドワーフのおじさんは私たちに10万ゴールドも入った袋を渡した。

 10万ゴールドって多いのかな……私は時計を見る。

 現実世界は7時26分だった。

「ミケ、この後何したい?」

「僕はなんでも良いよ」

 じゃああのチケットで手に入れた『世界の所有権』でも試してみよう。

 私たちは人目のない公園の椅子に座って世界の所有権のヘルプを見ながら、項目を進めていく。

 私は紙に名前を書き、世界の名前を考える。

 猫の世界……catworldに決めた。

 私は紙に世界の名前を書く。

 すると紙は静かに蒼い炎を放ちながら消える。

 ミケは隣で急に火が出たことに怯えている。

「ミケ、大丈夫だよ」

 私はミケの頭を撫でながらヘルプを見る。

 これで1つの世界の所有権が私の物になったという事らしい。

 けどなったところでどうするの…私の世界が1つ増えたけど、どうやって行くの…

 しばらく考えて私はミケに言う。

「よくわからないから他の街にでも行こっか!」

「うん。けどどこに行くの?」

 北は森、東は山、西は海……

「ミケはどの方角に行きたい?」

 私はどっちの方角に行っても良いんだけど…

「じゃあ向こうの方」

 ミケは元気に指を指す。その方角は西だった。じゃあ西に行くか!

「じゃあ向こうの方角に行こっか」

「うん」

 私とミケは西の方角、アサヒ平原でイノシシのモンスターやゴブリンなどを倒しながら進んでいる。

 私が前で攻撃してミケが後ろから魔術で攻撃というシンプルな状態で進んでいる。

 ミケの魔術は相手に当たるとすごい大ダメージになる。

 まだ規模がわからないからたまに私も被弾をくらってしまうこともある。

「ペルちゃん、ごめんね」

 と泣きかけた声が聞こえてくる。

「慣れないうちは別に大丈夫だよ。私の防具以外に防御力あるからあまり痛くないよ」

 この制服、ヒラヒラしてて可愛いけど意外と防御力がある……

 それに私のエクスカリバーならこの道中は余裕だ。

 イノシシも斬り方によっては豆腐のように切れる。

 平原の向こう側にドラゴンと戦っているパーティがいた。

 悪戦苦闘しているな〜私はミケが一撃で倒しちゃったから特になんもなかったな。私たちはそのまま平原を進んで行く。

「ペルちゃん、村があったよ!」

 私はミケの指を指した方角を見る。

 気づけば太陽はもう日暮れになり始めていた。そういえば…お腹空いた。

「ミケ、夜になりそうだからあの村の宿で、部屋でも借りない?」

「借りよう。僕は早く寝たい」

 私たちはその村に向かって歩いて行く。

 村の名前はヒサという名前で村の中には宿屋や道具屋があった。

 とりあえず私とミケは宿に行く。

 私たちが宿屋の扉を開けると女将さんが奥から出てきた。

「遠いところお疲れ様です。お泊りは一部屋1日500ゴールド。食事を付けると1人1000ゴールド追加でございます」

「では、1部屋で2人食事付きでお願いします」

「わかりました。ではこの紙にサインをお願いします」

 私は紙にサインをして、女将さんに渡す。

「お願いします」

「ありがとうございます。これが部屋の鍵です。露天風呂は夜の12時までです。ごゆっくりどうぞ」

 私たちは201号室に進んで行く。

 部屋の鍵を開けると綺麗に片付いた部屋にベットが2つ置かれていた。

「すごい綺麗に整理されてるね」

「うん、僕はもう寝たいよ」

 ミケは部屋に入って早速部屋で横になる。

「ミケ、横になる前に防具脱ぎな〜」

「ペルちゃん、これどうやって脱ぐの?」

 ドレスアーマーの脱ぎ方ってどうするんだろう…ミケを脱がせようとアーマーの鉄の部分を取ろうとしても取れない。

 悪戦苦闘する事、15分。

「脱げた!」

 ミケは今やっとドレスアーマーの鉄の部分を脱げたのだ。

 鉄の部分だけ外すと普通のドレスとしてもいけると思った。

 私はというと制服は別に脱がなくても支障がないからそのまま着ている状態だった。

 よくお母さんに……

「制服着たまま寝たら、シワがついちゃうでしょ…」

 って怒られてたな。

 けど脇とかちょっと湿っていて気持ち悪い…

 今更だけど下着ってどうなってるんだろう。私は制服を脱いでみる。

「ペルちゃん、なんで裸になってるの?」

 防具の下に下着ってないの…って事は私は今までスカートがめくれてる時、思いっきり見えちゃてたんだ……

「ペルちゃん顔が赤くなってるよ」

 そんな見えてたらと考えると恥ずかしい。

 通りでしたが涼しいと思った。

 ミケが女の子でよかった……

「ミケ、明日はまず下着を買いに行くわよ」

 私たちは宿屋の浴衣を着て、今夜は過ごすことにした。

 なんかミケの方が身長低いのに胸がある……両方とも私の体よね。

 しばらくベットで横になっていると、外からドアを叩く音が聞こえた。

「お料理をお持ちしましたよ」

「ありがとうございます」

 料理は白米と豚肉とキノコの炒め物やお味噌汁などの一般家庭料理に見える。

「ありがとうございます」

「失礼しました」

 女将さんが部屋から出て行く。

「ペルちゃん、早速食べようよ!」

「うん」

 私とミケは席に着く。

「「いただきます」」

 食べているとミケがお味噌汁を飲んで言う。

「ペルちゃんこのお味噌汁、出汁は煮干しから取ってるよ!」

 私よりミケの舌の方が凄いかも…私は全くわからなかった…


「「ごちそうさまでした」」

 私とミケは食事が終わると、ベットに横になっていた。

「ミケ、しばらくしたら露天風呂に行こっか」

「絶対に行かない!」

 相当疑ってる…これは物で釣るしかない!

「入ったらミルク飲もうと思ってたんだけどな〜」

 ミケはベットに顔をつける。

「私だけ飲んできちゃおうかな〜」

 ミケは耳を塞ぐ。

「ミケ、行ってくるね!」

 私はお皿を2人分持って 女将さんにお皿を渡してから露天風呂に向かった。

 露天風呂には誰もいなかった。

 まだここにはプレイヤーは来てないのかな……

 私はどうこう考えながら体を洗い始めた。

 私は体を洗っている中で耳と尻尾の存在に気づく…私はいつもミケを洗うように自分の尻尾を洗っていた。

 なんか変な感じ…ドキドキする。なんか…興奮する。

「お湯の湯加減はいかがですか?」

「ヒャ…ちょうど良いですよ」

 お、女将さんが気づいたら背後にいた。

 なんか変な感じになっちゃった。

 どうしよう……

「そうですか。それは良かったです」

「このお湯って何か効能とかありますか?」

「このお湯は川の水を温めたものを使用しているので特に効能とかありません」

「そ、そうですか?」

 獣人だけの特性か何かかな…

 私は早めにお風呂から上がった。あれ以上入っていたら色々おかしくなってしまう…

 私は浴衣を来て、ミルクを探した。だけどどこを探してもミルクは売っていなかった。

 この世界の露天風呂の常識は現実の世界とは違うのか…あの一杯が楽しみだったんだけどな〜。私は露天風呂から部屋にゆっくり歩いていった。

「ミケ、ただいま〜」

「ペルちゃん、おかえり〜」

 ミケはベットでまだ横になっていた。露天風呂でちょっとおかしかったのは後で、攻略サイトでも見てこよう。

 私はふと窓から外を見る。外は暗闇が世界を占めていた。

「ミケ、そろそろ寝る?」

「ペルちゃんは寝るの?」

「寝るよ」

「わかった。僕も寝るよ」

 私は部屋の天井に下げてあったランプを消した。

 なんか実家に似てる……

 実家の方は停電とかしたように火で照らすランプを常備していたなぁ〜

 東京こっちではどうなんだろう……

 そうこう考えているうちに私たちはベットで寝た。

VRMMOあるある④

アイテムの使い方がわからない


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