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#13下着を買いに行く…

 私たちは冒険者登録を申請して冒険者になった。これで街の入退場に時間とお金がかからなくなる。

「ペルさんこれからどうしますか?」

 ココくんが私の隣を歩きながら言う。そうだ!

「ココくん。これから下着見に行っていいかな?」

 ココくんは立ち止まり私を見る。

「ど、どうしてですか?」

「そ、それは言えないよ」

 私は遠くを見ながら言った。ココくんは少し考えて恥ずかしそうにいった。

「もしかして始まりの町で下着買わなかったんですか?」

 ギクッ…始まりの町で売ってたんだ。イベントやった後、特に用がないと思って他の町に行ったのが間違いだったのかな…

「あ、あのね。こういうオンラインゲームは早く違うところに移動した方が良いんだよ…」

「そうですね…け、けどし、下着は買って行きましょうね?」

 は、恥ずかしい。こんな小さい子に、今下着付けてない事知られて恥ずかしい。このままだと変態扱いされそう…

「べ、別に持ってないわけじゃないよ。ただ欲しいだけだよ!」

「実際、今着てないじゃん」

 私の腕の中でミケが言う。なんで言っちゃうの…

 ココくんは顔を赤くして言った。

「と、とりあえず買いに行きましょうか?僕外で待ってるので」

「う、うん…」

 私たちは下着を買いに下着屋さんに向かった。


 〜あれからしばらくして〜


 下着を購入したが、ミケが着れるかがわからなかった。今のミケは猫の姿だから試着が出来ない…とりあえず私と同じサイズを買っておいた。

 私とミケは下着屋さんを出ると日が沈み始めていた。1日は短いな…

「ココくん。待たせてごめんね」

「し、下着変えましたか?」

「うん…バッチリ変えたよ」

 こんな小さい子に今まで下着つけてなかった事を知られているのは恥ずかしい。

「ペルちゃん…僕お腹空いた」

「わかったよミケ。とりあえず日が落ちてきてるからどこかで食事にしようか」

「はい。ペルさんどこか美味しいお店はありますか?」

 私がこの街で知ってるお店はミヨーンを食べたあの屋台しか知らないんだけど…

「僕…食べに行ってみたいお店があるんですけど良いですか?」

「良いよ!どんなお店?」

「屋台でこの街の名物ミヨーンを丸焼きにして売っているところ何ですけど…」

 心当たりがある…

「その屋台の料理は安くて絶品なんですよ!けれど一晩経つと売る場所を変えてるらしいので見つからないんですよ」

 もしかしてこの前食べた屋台ってレアな屋台だったのかな…

「私食べたことあるかも…」

「本当ですか?ペルさんすごいですね…」

 実際夜遅くてほとんど飲食店が閉まってて途方に暮れていたらミケが

「こっちから美味しそうな魚の匂いがする」

 って言われて、ミケについて行ったらあの屋台があったのだ。

「私が見つけたんじゃなくてミケが見つけたんだよ」

「そうなんですか。凄いですねミケさん!」

 ミケはまた私の腕の中で寝ているから聞こえてない…ミケよく寝れるな〜私そんなに寝れないよ…

「多分もうちょっと遅くならないと出店が始まらないと思うんだけど…」

「わかりました。じゃああっちに公園があるのでそこのベンチで話してましょう」

「うん」

 私たちは街の一角の公園に入っていった。公園内はシーソーやブランコなどがあった。

 私たちはベンチに座った。私は腕からミケを下ろす。しばらく無言の時間が流れた。

「そ、その…」

 ココくんが口を開いた。

「どうかしたの?」

「こ、この前はえ、駅で助けてもらってありがとうございました」

 ココくんはオドオドしながら言った。

「どういたしまして。あの後大丈夫だった?」

「はい。ちょっと怒られちゃいました」

「そう…けどココくんが無事でよかったよ」

「ありがとうございます。そ、その…」

 ココくんはもじもじしながら言う。

「こ、これからも時間があ、合うときにあ、遊んでください…」

 これから学校始まるけど余裕があればいいかな

「うん良いよ。けどお姉さんはどうするの?」

「雪姉さんはソロプレイヤーをするって張り切ってたので大丈夫です」

「そうなんだ…」

 ソロプレイヤーって一人で旅をするのかな…

「私たち特にこれからの行動決まってないんだけどココくんどこか行きたいところある?」

「僕はいろんなところに行きたいです…いずれ違う世界に行ってみたいです」

「違う世界?異世界か何かがこのゲームではあるの?」

「…これは僕の予想なんですけど…最初のゲーム開始イベントで『世界の所有権』というものが手に入ります。このアイテムは羊皮紙のアイテムです。このアイテムは世界の名前とプレイヤーネームを書くと一つの世界がそのプレイヤーの者になります。そのアイテムが出て、一部のプレイヤーは異世界を所有することができるので、もしかしたらほかの世界があると思ったんです」

 ココくんは私に笑顔で説明する。なるほど…そういえば私…

「ココくん、私その『世界の所有権』を持ってるんだけど…」

「本当ですか!」

 ココくんがベンチから立ち上がった。

「うん。ドラゴン討伐後のランダムガチャで出たよ」

「それで世界にはもう名前を付けましたか?」

「付けたよ『Cat world』。けど付けた後羊皮紙が蒼い炎が急に出て燃えちゃったんだよ」

「それは世界の所有が認められたから起きる現象です。ペルさんは自分の世界に行きましたか?」

「まだ行ってないけど…どうやって行くの?」

「基本的に転移をするには魔法陣を書いて呪文を唱えて転移します。転移は転移魔術が必要ですが、自分の世界に転移する場合、自分の設定画面内の『魔法一覧』に魔法陣と呪文を設定します。呪文や魔法陣のカスタマイズを行います。書いた魔法陣の中で自分で考えた呪文を唱えると転移できます」

 私はココくんに説明してもらって、『cat world』の魔法陣と呪文を設定した。

VRMMOあるある⑪

ゲーム開始時の街や村って結構人がいるよね…


読んでいただきありがとうございます。

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