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#146最近は何かと無差別殺人や性犯罪者が多いからね〜

「ふっふっふ……ついに私は迷宮から玉座の間に辿り着いたぞ!」

 この声は!

「雪姉さん!」

 雪姉さんが入口から笑顔で入って来るのが見える。

「あ、ココちゃん!私より先に迷宮から脱出しているとは流石我が弟だ」

 無事に来れたんだ!

 あれ、けどペルさんが今度いない。

「雪姉さん!ペルさんとは会いませんでしたか?」

「ん?会ってないよ」

 じゃあペルさんはどうしちゃったんだろう!

「まぁ、少年よ。安心したまえ!私はこの状況を瞬時に理解した。これはアレだろ?クロちゃんとアロイトの一騎打ちで周囲は動けないって状況じゃろ」

「え、うん」

 なんでボスの名前を知っているんだろう。

「それで戦況はどう?」

「戦況はさっきまで互角に戦っていたのですが………」

「クロちゃんのスタミナ切れで防御一点になっちゃったと……うん。なるほど」

「はい……」

 雪姉さんはなんでこんなに状況判断が速いんだろう。

 もしかして盗み聞きをしてたのかな。

「雪お姉さん大丈夫ですか?途中でゴブリンなどに襲われませんでしたか?」

 ミカンが心配そうに聞く。

「余裕!」

「本当ですか!本当に大丈夫だったんですか!」

「雪姉さんレベルになると護身術があるからスキルなんて要らないのだよ」

「護身術スゲー!流石、師匠!」

 リックンが笑顔で言う。

 いつ雪姉さんがリックンの師匠になったのだろうか……

「雪姉さんに護身術なんて出来るんですか?」

「当たり前だよ。最近は何かと無差別殺人とか性犯罪者が多いからね〜」

「性犯罪者は多くないと思いますよ………」

 ポットが静かに言う。

「いや、そんなことはないよ。今の時代、ロリコンやショタコンという人種は何千万といる。その中の何千人がロリやショタを襲おうと考え出すんだよ、私みたいに!」

 僕たち四人は一歩後ずさる。

「雪さん………」

「雪お姉さん………」

「雪姉さん………」

「師匠………」

「うん、なになに?なんか言いたそうな顔してるよ!」

「「「「僕たちを襲うつもりだったんですね…………」」」」

「そ、そんなこと考えてるとみんな思ってるの?」

「「「「思ってる」」」」

「その程度の犯罪に手を染めると思っているのか!」

「その程度ってもう既に行なって新しく犯罪をしているんですか?」

「違うから!そんな冷たい目で見ないで」

「そんな冷たい目で見ないでって……自分から自白したんじゃないですか!」

「良いし!今からまたダンジョンに行って飢え死にするし!」

「雪姉さん、下手にここから動かないでください!」

「なんで?みんな嫌なんじゃないの!」

「いや、これ以上パーティメンバーがバラバラになると収拾がつかなくなります!げんにペルさんが雪姉さんを探しに行ってから帰ってきてません」

「あ、それはきっと大丈夫でしょ!ペルちゃんにはユニークスキル異世界転移があるんだから」

「それはそうですけど………」

「まぁ、ココちゃんがいなさいって言うなら言うこと聞いてあげよう。しょうがないなぁ〜甘えんぼさんは」

「ふざけないでください。こうやって話している間にクロさんがアロイトと戦ってるんですよ!」

「大丈夫だよ。クロちゃんが本気を出せばあの程度余裕だろうから」

「え、まだ本気を出してないんですか?」

「うん、クロちゃんとシロちゃんは文字通り一心同体。二人が協力すればあの程度余裕だよ」

「あの程度………」

 あの程度ってペルさんと互角だった相手を簡単に倒せるのだろうか………

「けどクロさんとシロさんって同じ人間の身体に入ってますよ。協力ってどうやってするんですか?」

 確かに………

「良い質問じゃ、ポット。ではまず……」

「雪お姉さん、二人が協力なんてありえません。だって二人とも性格が正反対なんだよ……よく喧嘩してる」

「まず二人とも同じ身体にいるのにどうやって喧嘩してるんだ?」

 確かに………

 というかみんながみんな意見を言い始めて収集がつかなくなり始めた………

「それは雪お姉さんが順を追って説明してやろう」

次回予告

二人の協力の仕掛けが明らかに!

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