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#100待ち合わせの違和感

 私たちは今、メイリアスの噴水広場にいる。

 いや、なんかよくわからないけど今はココくんが待ち合わせをしたという男の人を待っている。

 ココくんが二日前にリックンと行って、ネズミ使いと対峙した時に一緒にいた人らしい。

 その人は雪さんの知り合いでもあるらしく、ココくんのことも一応知っていたらしい。

 ココくんはそれを怪しいと思って雪さんとペルとポットとリックンでやって来たという訳である。

 確かに怪しいよね。

 自分の身内でもないし、会ったこともない人が自分と姉のことを知っていたら。

 ストーカーでは?と疑問に思うだろう。

 それにココくんと雪さんは今誰もが知っているゲーム会社の子供である。

 VR世界で接触コンタクトして人身売買にかけたり、身代金を要求しようとする人だっているだろう……

「ココちゃん、何時に待ち合わせしたの?」

 雪さんがニコニコしながら言う。

「12時だよ」

「そっか〜じゃああと10分で来るね。それにしてもせきくんもやってるんだ〜」

 どうやら待っているのは皙という人物らしい。

 待ち合わせの護衛役としてきた私にはどんな人だかわからないなぁ〜

「雪さん、皙くんってどんな人何ですか?」

「えっとね〜一言で表すならイケメン!って感じかな」

「イケメン!ですか?」

「うん、裏表の激しいイケメンだよ」

「裏表の激しい?」

 裏表って相手によっては態度が違うってことかな。

「そうだよ。皙くんはイケメンで運動神経も抜群。成績優秀な上に武術や剣術などにも秀でてる超完璧超人なんだよ」

 なにその完璧超人!

「そんな親戚のお兄さんがいるんですか雪姉さん?」

「うん、いるよ」

「まぁ、ココが頭良いんだからそんな親戚がいる可能性もあるだろ。遺伝ってやつだろソレ」

 リックンが話に割って入る。

「頭の良さまで遺伝しないよ…多分」

「分からないだろ。ココのその髪質も雪お姉さんの遺伝なんじゃないの?」

 確かに二人の髪質は少し似ている。

 ココくんの髪質はすごいサラサラしてていい匂いがする。

 なんか男の子というよりも女の子って感じの髪の毛な気がする。

「それは絶対にな…」

「そういうことか!リックンは頭が良いね」

 ど、どういうことだ。

 私は話の流れが読めないぞ。

「それは絶対にないです。それはきっとお母さんの髪質の遺伝だと思う」

「お待たせしてすみません」

 お、来たか。

 私は声のした方向を見る。

 そこには全身真っ白な皮防具で身を包んだ少年がいた。

 その服装はネタ装備か?

 まぁた、確かにイケメンだ。

 ……けど顔はイケメンだけどなんか性格とあってない気がする。

 なんというか…柔らかい感じ。

 カッコいいじゃなくて優しいって感じの雰囲気がする。

「あ、皙くんじゃないか。お久〜」

「お久しぶりです雪さん」

 ほんとに知り合いだ!

「ほ、ほんとに知り合いなんですか?」

「うん、少し前にも皙くん家にお邪魔したよ」

「その時は紙袋の中に巫女服を入れて来てたね。確か秋葉原の帰りに寄ったんだよね」

「そうだよ。そしてその夜にココちゃんのお布団の中に巫女服を着て奇襲をかけたら凄い怒られたってことも話したよね」

「はい、話してましたね」

「あの時か……」

 ココくんも思い当たる節があるようだ。

 どうやらこの白い皮装備の人はストーカーではなく、本人だったらしい。

 それにしても雪さんは一体どのくらいの頻度で秋葉原に行っているのだろうか?

 私の中の大いなる疑問である。

「ココくん、これからどうするの?」

「それは考えてませんでした。とりあえず本人確認をしようと思っていたので……雪姉さんどうしますか?」

「とりあえずどっかで昼食とりながら話そうよ。私お腹すいたよ」

 確かに…お腹空いた。

 というかゲームだからお昼ご飯の存在を忘れかけていたよ。

 一応、このゲームではプレイヤーは現実と同じようにお腹が空く。

 そしてお腹を空いた状態で行動をしていると死ぬ。

 現実と同じように。

 だから食事は重要な行動であるが故、欠かさず行わなければならない。

「じゃあ食事をしに行きましょう。何が食べたいですか、雪さん?」

「私は特に何でも良いからこの子たちの意見を聞いてあげて」

「あ、そこの猫の獣人の方とうさぎの獣人の方もお知り合いだったんですね」

 私たち知り合いじゃないと思われてた……

「うん、知り合いだよ。こっちの胸が大きいのがペルちゃんで、こっちのちっちゃくて可愛いのがポットちゃんだよ」

 なんか胸の大きさとともに紹介されたんだけど。

 ゆ、雪さん!

 私はこう見えてもイケメン好きでもBL好きでもないの!

 私は小さい男の子の方が最近好きなの!

 それはあとで個人的に言うとして……

「よろしくお願いします」

「よ、よろしくお願いします」

「よろしく!」

 彼(皙くん)は爽やかに返した。

 しかしその雰囲気はさっきのものとはまるで別次元のものだと感じた。

 それは私だけだったのだろうか?

 それともみんなが感じているのだろうか?

「じゃあとりあえず俺が美味しいレストランに連れてってあげるよ」

 そう、根本的な何かが明らかに違う気がする。

作者より

ついに100話目まで来たぞ〜

いつも2000字を平均にしていたので内容は薄いですね。

それに100話もいったのにまだ物語内では一ヶ月も経っていないという事件。

なのでこれからは進行をちょっとスピードアップ!しようと思います。

最近twitterで専属の絵師さんを募集しているので興味のある方は要チェックです。

私が書いているもう一つの作品も募集しているので絵師さんが決まり次第締め切らせていただきます。

(そんな実力はないけど)

えっと…まぁ、これからも一生懸命書いていくので期末の二週間前になるまでは全力で書いていきますのでよろしくお願いします!

次回はみんなでお食事会なのです!

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