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300文字小説

夫の南京錠

作者: 林 秀明

ある日、夫の部屋の机の引き出しに南京錠が掛けられていた。繊細さとは無縁の夫に私は戸惑いを感じた。


「これ何なん?」

「南京錠」

「いや分かってるよ。今までなかったやん」

「そうか? 別にいいやん」


納得出来ない返答。すると夫はニヤニヤしながら、

「いやめっちゃ恐ろしいもん見つけてしまってん」

と言い、仕事へと行った。


夫の背中を見送りながら、私は中身が気になり、鍵を探した。引き出しの裏側、小銭入れの中、果たしてゴミ箱の下にそれはあった。


南京錠を外すと中から見覚えのある手紙があった。これは夫が私にくれたラブレター。私は歯痒いさを感じ、手紙をなおそうとすると、冒頭に見覚えのない名前があった。


「幸子・・・確か夫の初恋の人」


私は激怒した。



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