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記憶を失ってしまったわたしが過ごす日々  作者: 蛍火 翠
ミーナ幼少期
7/12

誕生日パーティーです!2〜本番〜

続きです。今回特に新キャラとかは出ないです。

強いて言うなら名前のあるモブ君が…

お兄さまを宥めているうちに、パーティー会場に着きました。

お兄さまたちと別れて、わたしは控え室に向かいました。


そうして、控え室につくと、中にはお父さまとお母さまがいました。


「ミーナ、そろそろ時間よ」

「ミーナの誕生日パーティー、そんで、社交デビューだ。頑張れよ!」

「はい。少し緊張しますが、精一杯頑張ります!」


2人に応援して貰えて、少し緊張がおさまってきました。

…なのに、お父さまったら、

「あ、第二王子、第三王女には会ったか?」

…なんて聞くんですから!少し忘れてたのに!


「…会ってません。お兄さまとレオ様、マリー様には会いましたが」

「あら!もう愛称で呼べるくらい、仲良くなったのね」

「ええ、そう呼んでほしいと言われまして」

「うふふ…良いことだわ♪」


なんだか、お母さまが嬉しそうです。

…理由はわかりませんが。


「まだ会っていないなら、挨拶くらいはしておけよ。会場についているみたいだしな」

「本当に居るんですね…」

「そりゃそうだろ。何せ、招待はしてあるし。ミーナは第二王子の婚約者候補だし?」

「うっ…」


ああ…何故わたしなのでしょうか。

他から選べばよかったのに…


「まあ、大丈夫だろ。あっちも無理には婚約を迫ってこなさそうだし」

「…本当ですか」

「無理に婚約しようとなんてしたら速攻退場、にするからな」

「では、ひとまず安心してパーティーに出ます」

「おう、そうしろ。…おっと、時間だ」

「では、行きましょう。ミーナ」

「はい。お父さま、お母さま」

ひとまず会場に向かいます。


しばらく歩くと、会場が見えました。

…あー。緊張しますね。何せ最初が何も知らない状態からでしたから。


入り口の護衛の声を合図に扉が開きます。


「ローゼリア公爵ご一家のお入りです!」

「よし」

「さ、行くわよ〜」

「…はい」

意を決して会場に入りました。


会場に入ると、大勢の貴族の目が一箇所注目していました。

もちろん、注目しているのはわたしたちです。

うぅぅ、

なんか、わたしが一番注目されてませんか…?

「う…」

「だーいじょーぶだって。堂々としてろ」

「ひうぅ…はい」


お父さまにそう言われるままに2人の後についていきます。

やがて、一際目立ちそうなステージに上がります。

そして、お父さまが口を開きました。


「えー…本日は我が娘の6歳の誕生日によりパーティーを開かせていただきました。

このパーティーにお越しいただき、ありがとうございます」

おぉ…お父さまの口調がちがう…

「続いて、娘に挨拶をしてもらいます。さ、ミーナ」


うー…よしっ!

教わったことを思い出してっと。

「ご紹介に預かりました。ローゼリア公爵の娘、ミーナと申します。わたしのためにこんなに大勢の方に来ていただき、とても嬉しく思います。本日は、この家の家主、使用人など、たくさんの人で準備をしました。皆さんに楽しんでいただければと、思います」


わたしはそう言って、最後に教えられた通りににっこりと笑って見せました。

ほっ。噛まなかったし、間違えなかったはず。

…なんか、ざわざわしてます。わたし、なにかしました?

心配して、お父さまとお母さまを振り返ってみました。

お母さまは満面の笑みを浮かべているし、お父さまなんて親指を立てていますから、大丈夫だったようです。

周囲の様子を伺って、お父さまが進めます。


「では、これよりはフリーとなります。ダンスを踊ってもよし、食事してもよし。みなさんがたのしめますよう。」


お父さまのその言葉を合図に人々が移動します。


ある人は立食をしに行ったり、またある人は、始まった音楽に合わせて踊っています。

始まったばかりですがみなさん、楽しんでもらえているみたいで、よかったです。

んん…?わたしと同じ様な年頃の男の子がこちらに歩いてきます

…なにかあったんでしょうか?


「…あの!」

「はい?」

「僕、メイリス伯爵家次男のダイナ・メイリスと申します!ミーナ嬢、あの…」

「何でしょうか…?」

首を傾げてそう答えると、ダイナ様は顔を真っ赤にしながら、

「僕とダンスを踊ってもらえませんか!?」

と、言うので、目をパチクリとさせてしまいました。


うーん、ダンスですかー…

受けていいのかなぁ…

と、そんな事を考えていると、

「あっ、ずるいぞ!俺とも踊っていただけませんか?」

「あの、僕もいいでしょうか?」

と、まあ次々とダンスを申し込まれたわけですが、


「ミィ」

「あ、お兄さま」

お兄さまがやって来てその言い合いが止まりました。

そして、男の子達はなぜかひぃっ、と、悲鳴をあげて何処かへ行ってしまいました。

理由はわかりませんがね。

「お兄さま、ダンスの申し込みって、受けた方が…」

「いーの。ミィはダンス受けなくて。ほら、父上が向こうで親指立ててる」

そう言うお兄さまの目線を辿っていくと、そこにはお父さまがこちらを見て満面の笑みで親指を立てていました。

普通、受けなくてはならないのでは…


「いや、あの、お兄さま…」

「うん?父上がいいって言っているんだから、良いんだよ。

それより、ミィ」

「はい?」

「ファーストダンスは僕と踊ってくれる?」

「…ええ、喜んで」

もう色々と、諦めました…


そんなこんなで、お兄さまとダンスを一曲踊った後に、それは起こりました…

否、起こってしまったのです…

蛍:はいはーい。今回、なんの面白みもございませーん。なので、今日は2話投稿でーす。

後書きも次回を長くしまーす。

でわ、次回で〜☆

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