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記憶を失ってしまったわたしが過ごす日々  作者: 蛍火 翠
ミーナ幼少期
5/12

誕生日パーティー前日です!

投稿です。

設定色々追加されます。

頭がこんがらがります。

新キャラは出てません。かわりに影の薄かったラウルさんが出てきます。

お兄さまと王都の街に出かけて、早1年、今日はわたしの誕生日です。

わたしの誕生日は蒼の月、つまり、夏なので少しずつ暑くなってきました。

いつものドレスだと少々暑く、今着ているドレスは夏用のサマードレスです。


・・少し前に戻ります。


いつもとちょっぴり違う朝、起きて両親のところに行くと、まわりのメイドと護衛がバタバタと忙しなく動いていたので、その理由を聞いてみたら、

「明日はうちでパーティーを開くんだ」


と、お父さまが教えてくれました。納得です。

でも、明日は何かあったんでしたっけ?

考えてみましたが、やっぱりわからなかったので、もう一度聞いたら、お父さまは苦笑して、・・・あ、今の笑い方、お兄さまっぽいです。いえ、お兄さまがお父さまに似ているんですよね。

「ミーナ、明日はミーナの誕生日パーティーで、そこでミーナは社交デビューするんだ。」


・・・ああ、今日は蒼の月9日、明日は10日でわたしの誕生日でしたね。

それにしても、社交デビューですか・・・デビューが自分の誕生日っていうのはよくありますが、自分の家でっていうのはあまりないそうで、大抵は誕生日の後、どこかの招待を受けてそこでデビュー、っていうパターンが多いそうです。

・・・流石は公爵家ですね。豪華です。


ドレスの採寸自体はずっと前に終わっていますけど、コルセットってきついんですよね。

こんな子供の時からコルセットをつけるなんて・・・

貴族女性はタイヘンなのです。


「では、わたしも何かした方がいいんでしょうか?」

「いや、ミーナは何もしなくてもいい。パーティーの準備はメイドたちがやっているからな」

「そうですか…」

少しだけ落胆して、そう返しました。


踵を返し、部屋に戻ろうとしたときに、

「あ、ちょっと待て。伝えないといけない事がある」


お父さまに呼び止められました。

「なんでしょうか、お父さま?」

「あの、な。明日のパーティーには、シオンが来るんだが…」

お父さまが不自然に言葉を詰まらせます。

「お兄さまに、何か問題でもあったんですか?」

「いや、問題なのはシオンでなくてだな…その、シオンが連れてくる人物にあるんだ」

「お兄さまが…?」

お兄さまの連れてくる人で、問題ありそうなのって……!!


「まさか」

「ああ、そのまさかだ」

「王太子殿下が来るので?」

「ああ。しかも、婚約者同伴、それと第三王女殿下と第二王子殿下もな」

「うえぇぇ!?」

お兄さまのご友人である王太子殿下ならともかく、(いや全然良くないが)何故、王女殿下や王子殿下まで…?


「何故?」

「何故と言われてもなぁ…王太子殿下はシオンが誘ったそうだが…」

お兄さま、あなた何をしているんですか…

「王女殿下に至っては、私の方が何故といいたい」

「では、王子殿下は?」

「それはなぁ…」

お父さまがまた不自然に言葉を詰まらせました。


「なんです?」

「あー、いや、なぁ…」

「もー!なんなのですか!はっきりしてください!」

「あー…じゃあ、言うぞ?隠していたんだが、実はミーナにはそう少なくない縁談の申し込みがあってだな…」

「えっ…でもわたしはお父さまの娘で公爵令嬢ですから、ない方が珍しいでしょう?隠さなくてもよかったのでは?ですけど、何故今そんな話を…」

「で、そのたくさんの候補の中に有力候補として第二王子殿下がいるんだ」

王子殿下以外はほとんど叩き返しているがな、と付け足しますが、わたしの耳には入りませんでした。


…?……っ!

「…ぅええっ!?え、え、なん…どう…!?」

「落ち着け。言葉になっとらん。どうして、か、強いて言うなら今現在、王家に階級が一番近く、第二王子殿下と年が一番近いのがミーナだからだろうな。…全く、あの馬鹿が…うちの娘を狙いやがって…」


お父さまが不敬と言われて捕まりそうなセリフをいっていますが…

混乱したわたしの頭は情報処理が追いつかず、聞き流します。


…そういえば、第二王子殿下はわたしと同じ、6歳だとは聞いた事があります。

でも、わたしが一番近い…?

同い年はたくさんいると思いますが、階級?お父さまは宰相で、わたしはその娘。でも王家に一番近い…


……ああ、ダメです。

まだ情報処理が追いつきません…


て、あ。


「有力候補、ですか?」

「ああ、気づいたな。あくまで候補、だ。婚約者じゃない」

「何故、今まで正式な婚約者になることがなかったのでしょう?」

「それはな、今まで私とシオンがこの話が正式なものになることを全力で(・・・)阻止していたからだ。だから、ミーナは今まで第二王子殿下に会ったことが無いんだ」

「婚約者になりそうな人に王族が会っていないというのは、いいのですか?」

「本当は良くないんだが、この場合はな・・・特にミーナは今までの記憶が無いのもあるしなぁ。

あと、第二王子殿下が会っていない婚約者候補は、ミーナだけだぞ」


んん・・?


「あの、お父さま」

「ん?なんだ?」

「第二王子殿下は、わたし以外の婚約者候補に会ったんですよね?」

「ああ、そうだが、何か問題があるのか?」

「わたしの他の婚約者候補に会ったのなら、その中の誰かにならなかったんでしょうか?」

「・・・」

お父さまが黙り込んでしまいました。

どうしたのでしょうか?


「ああ、それがあったな。でも、第二王子殿下は誰かを選んではいないらしいし、残りはミーナだけなんだよなあ・・・」

「えっ」

わたしだけ…?

はっ…まさか、わたしだけということは、わたしが強制的に第二王子殿下の婚約者に!?


「あぁ、まさか強制的だと思っているのなら、それは間違いだぞ」

「え」

「まあ、ミーナが第二王子殿下のことを万が一(・・・)好きになれば別だが、ミーナの意にそぐわない婚約は私とシオンがさせないから。たとえ向こうが一方的に気に入って、国王に頼んだとしても、だ」

「お父さま、国王様に言われて拒否など、できないのではないですか?」

「普通はそうだが、私の場合はどうとでもなる」

お父さまが自信満々にそう言うものですから、その時はお父さまに任せましょう


「では、その時はお願いしますね。お父さま」

「おう。まかしとけ」

「えぇ。頼りにしています」


そんなこんなで、準備は進み、いよいよ明日はわたしの誕生日パーティーとなりました。

お父さまが言うには、親族の方が来るようですので明日は作法などを間違えないようにしませんとね。


これで今日は終わりです。

それではまた明日、パーティーにて、お会いしましょう。

蛍:はい!今回、ラウルとミーナのパーティー前日の会話ですっ!

ミ:婚約者…わたしの…

蛍:公爵家の娘なんだから、その年でいないのって珍しいよね?

ラ:まあ、普通はそうだな。

蛍:あら、後書き初ラウルさん。

で、それって別にいいの?ダメなの?

ラ:いい、ダメの問題ではないな。婚約者が出来る年は皆ちがうしな。

ミ:お父さまはお母さまと、いつ婚約したんです?

ラ:私の場合は学園でアリアと会ったからな。正式な婚約者になったのは、14、5歳くらいだ。

蛍:あら、そうなのー

ラ:ああ。私は長男だったが、家の方針で、恋愛結婚をさせられている。私の兄弟も恋愛結婚だった。

蛍:そういう家もあるんですよ〜。

てなわけで、今回はここで終わり〜。

じゃ、まったね〜☆

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