魔力測定〜閑話休題〜 *R15?
R15つけましたが出てくるのキス描写だけでーす
一般、平均についてディーさんに教えて貰います。
あ、ディーさんというのは、魔法師さんです。どうやらレイ君と親しい様。
で、教えてもらおうとしたその時、この部屋の扉が開いて…
「ミィ〜!」
「ふわ!?」
「来ていたなら、なんで言ってくれないんですの!言ってくれれば、レイヤと一緒にいったのに!」
…後ろから抱きつかれました。って、この声は…
「セリちゃん!」
「ええ、セリアですわ!ミィ!」
そう、第三王女様の、セリちゃんです。
セリちゃんだとわかれば、向きを変え、わたしの方からセリちゃんに抱きつきました。
「セリちゃんだ〜!」
「ミィ、昨日ぶりですわね!」
「はい!昨日はお世話になりました!」
「それはこちらの方ですわ。レイヤを叱ってくれて」
「う!あれは…」
「いいんですのよ〜あれはレイヤが悪いんですし」
「うぅ〜」
と、抱き合いながら話していると、いつの間にやらレイ君がそばにいて、わたしとセリちゃんを引き剥がし、引き寄せられて、後ろから抱きつかれました。
ふあ〜…声が近いですー…
「レイヤ、何するんですの!」
「煩い!俺は抱き締めたくてもできないのに、セリアばっかずるい!」
「当たり前ですわ!いくら婚約者とはいえ、ミィの了承も得ずにそんなことできるわけないでしょう!」
「お前は了承を得ずに抱きついてたじゃないか!」
「私はいいんですの!同性ですし。ねぇ、ミィ」
「えぇ!?あ、ハイ〜」
いきなり振られ、つい返事をしてしまいました。
「ところでレイヤ」
「なんだ」
「敬語が無くなってましてよ」
「…あ」
「完全に無意識ですのね、もう、なくてもいいんでなくって?ね、ミィ」
「え、あ、はい。わたしも、レイ君は敬語がないほうがいいと思います。レイ君、無理して敬語使わなくってもいいんですよ?」
「…無理はしていない。でも、使えと言われたから、使っている。ミィが言うなら、公の場以外では敬語は使わない」
「はい!その方が、レイ君らしくて、いいです!」
「俺らしいって…昨日会ったばかりなのに?」
「うっ、それは…」
「まあ、いい。…ミィは昨日から、何回俺に惚れさせる気だ」
「ふぇ!?そ、そんなつもりは…」
「ああ。ないのは知ってる。俺が勝手に惚れているだけだ」
うにゅ、抱きつかれたまま、耳元で喋るのやめて〜…
か、顔から湯気がぁ〜…
「レイヤ、もう離してあげなさいな」
「やだ」
「きゃっ!」
そう言って、腕に力を入れました。つい声が…うぅ
顔に熱が集まります。…もう、これ以上赤くならないんじゃないかってくらいに。
「…ミィが気絶しますわよ」
「え、ミィ、大丈夫?」
「う、だ、大丈夫…だけど、レイ君離して〜…」
「…わかった」
「ひぁっ」
…離れてくれたのはいいけれど、レイ君はわたしのおでこにキスしてから離れます…
今のわたし、真っ赤な顔でおでこ押さえて固まってます。
セリちゃんに突っついてもらうまで、固まってました。
わたしが動き出したらレイ君がボソッと
「ほんとは口にしたかったけど…」
などと口に出しました。
…まだ早いです!わたしに耐性ができてからにしてください!
…そんなやり取りを3人でしていたら、ディーさんの
「説明、してもいいですかー…」
と言う声で、我に帰りました。
そういえば、説明してもらうところで、セリちゃんが来てこうなったのでした。
となれば、ここにはお父さまもいるわけで…
あれ、いない?
「あの、お父さまは?」
「ああ、公爵様なら、国王様に報告に行かれましたよ」
「そうですか…」
「そういえば、説明してもらってなかったか」
「ええ。…あー、王子の敬語は違和感が凄くて…こっちのがいいですねー」
「…そんなにか」
「なんの話ですの?」
「ああ、王女様。王子は私と話すときは敬語ないですから」
「そうなんですか?」
「ああ。こいつに敬語使うの面倒だったから」
レイ君のこの態度、ディーさんには気を許してたってことですよね…
じゃあ、わたしには…
うぅ、考えたら涙が…
「え、ちょ、なんで泣いてるの?ミィ」
「ふぇ、なんでもないですー…」
「なんでもなくないでしょ。いいから、言って」
「…だって、レイ君、ディーさんには敬語使ってなかったんでしょう?それって気を許してたってことですよね。わたしには敬語使ってたから、気を許してなかったのかなぁって思ったら、悲しくなって…」
「そんなことない!」
泣いてた理由をレイ君に言ったら、レイ君が大きな声で否定しました。
びっくりして目を丸くしていると、レイ君の手がわたしの頬に添えて、顔を上に向けます。
上というのは、レイ君の顔の位置です。
「俺がミィに気を許してないなんて、絶対にない!ミィに気を許さなきゃ、俺がミィを好きにならなきゃ、婚約なんかしなかった!」
「レイ君…」
「それでも、ミィが信じられないと言うのなら…」
レイ君ほそこで言葉を切って、俯きます。
と、思ったらレイ君の顔が近づいて……って、え、ちょ、
「れ、レイ君、ちょっとまっ…んんっ!?」
え、レイ君の唇がわたしの唇に…って、えぇっ!?
え、え、えぇぇ!?ちょっとまって!なんでこんなことになってるのぉ!?
「…んっ…レ、イくっ…ん、ちょっ…まっ…んんー!」
…いや、もうパニックになり過ぎました…
いや、触れるだけのキスでしたけど。レイ君何回もするから…
一応、抵抗はしてますよ。でもレイ君、押しても全然離れないし、いつの間にかわたしの後頭部に手が移動してたので、逃げられなかったんですよぅ…
ああ、言い訳しか思いつかない…レイ君にキスされた時から頭は真っ白ですー…
「……は」
「ふぇぇ、レイ君、なにするんですかぁ〜…」
「…ミィが信じないから」
「信じてますから〜…あーゆーの、やめてください〜」
「…嫌だった?」
「…嫌じゃないですけど〜…」
「なら、いい。」
そう言うと、わたしを抱き締める腕に力を入れました。
座り込みそうなので、縋りつく形で、レイ君の服を掴みます。
と、横から、
「よくないですわ!」
「はっ…セリちゃんが居たんだった…!!」
「ついでに言うと私も居ますよ〜」
…うわぁぁ!!見られた!セリちゃんとディーさんに見られた!!
恥ずかしい!恥ずかし過ぎて死ねる!!
赤くなった顔を隠すように、レイ君の胸に顔を埋めます…
「なにしてるんですの!レイヤ!」
「何って…キス」
「そんなことはわかります!なんで今したのか聞いてるんですのよ!」
「なんでって、ミィが俺のこと、信じてくれなかったから」
「それでなんでキスという結論になったんですの!」
「…これが一番手っ取り早いかと」
「手っ取り早いかと、じゃ、ありませんわよ!…手を出すの早すぎですわ…」
ですよねー…これでもディーさん以外、6歳ですよ。
「いいじゃん。したかったんだし」
「それにしたって早すぎですわよ。昨日婚約したばかりですのよ」
「婚約期間は関係ない」
「ありますわよ。体裁が悪いですわ」
「体裁なんかどうでもいい」
「よくありませんわ!私達は王族なんですから…はぁ、もういいですわ、しょうがないですし」
「ミィがキスしたくなるくらい可愛いのが悪い」
「可愛いのはわかりますが、我慢してくださいよ。特に人前では」
「えー…」
「ミィはレイヤと婚約しているんですから、そういうのはもう少し大きくなってからでいいでしょうに」
「やだ。我慢できない」
「我慢しなさいな。ミィに危害が行ったら大変ですから」
「…わかった」
2人の話は終わりました。
…危害ですか〜
「ん〜…レイ君」
「なに?」
「危害ってなんでしょうか〜?」
「危害か…」
「レイヤに関係ある危害は、レイヤの外面と家が好きな令嬢方がレイヤの婚約者のミィをいじめるとかですわ。ただの嫌がらせのようなことしかしない小物がいれば、命に関わることをしてくる人もいます。ですが、ミィは公爵令嬢ですし、レイヤの正式な婚約者です。レイヤが大事にしていると知れば、いじめをする人なんて居ないと思いますけれど…」
「外面と家って…」
「あら、事実でなくって?」
「まあ、事実だが」
「…でも、レイ君自身を好きな人だっていると思います」
「まあ、居ないとは言い切れませんわね」
「関係無い」
レイ君はそう言うと、向かい合う形でわたしを抱き締めます。
「俺にはもう、ミィがいるから。他なんて要らない」
「レイ君…」
「離したりしないから、覚悟してね」
「…はい。わたしも、離れませんし、離しませんからね?」
「もちろん」
今まで気づいてなかったですが、わたしも会った時から、レイ君と話して知っていくうちに、レイ君を好きになってたみたいです。
今日、確認しました。
「あー、はいはい。お熱いですわ〜」
「今なら、砂とか砂糖とか吐けそうですね…」
…あ、また、忘れてました…
うぅ…今日だけで恥ずか死ねる…
「…もう、帰っていーですかね」
「あああ、帰らないでください〜!聞きますから!聞きますから説明してください!そしたら帰っていいですから!!」
「わかりましたー。説明終わるまでは帰りませんー」
「それでお願いします…」
ああ、疲れました…
やっと説明聞けます…
蛍:はーい。休題でーす
それにしても、手ェ出すの早すぎだよねー。
レイ:ミィが可愛いのが悪い。
ミ:え、わたしが悪いの!?
セ:レイヤも悪いでしょうに。ミィに誤解させるようなことしたんだし。
レイ:ええー…
デ:説明できませんでしたよー。
蛍:あ、それは次回するんでだいじょぶ!
デ:ならいいですけどー。帰りたいですしー。
蛍:それにしても、本編のキャラ一致しなくなってきました〜…
コレ見た人、許してください…
ミ:わたし達に免じて、許してやってくださいな。
レイ:そうそう。
セ:作者のモチベーション下がって書かなくなるとかやめてほしいですから。
蛍:ちょー、君達、僕がそのくらいで書かなくなると思ってるの!?
3:うん。だって作者、打たれ弱いし。
ミ:悪い評価きたらいじけて書かなくなりそう。
レイ・セ:うんうん。
蛍:ひどくない!?君らの生みの親だよ!?
ミ:わたしを産んだのお母さまですし。
蛍:そーゆーことじゃないけど…まあいいや。
ではまた、次回でーす