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第28話『本気』

 怒るイスティアに気圧され、たじろぐドラゴンオークキング。

 しかしそれでもすぐに気を取り直して、巨大なオークは手にした鈍器を悪魔の娘目掛けて叩き付ける。


 家一軒すらも粉砕しそうなその一撃を、イスティアは軽々と受け止める。


 それも片手どころか、指一本でだ。


「なにそれ……、その程度?」


 冷酷な眼差しを向けながら、悠々と発言するイスティア。

 対してドラゴンオークキングは彼女を押さえ潰そうと筋肉を隆起させ、必死の形相を浮かべている。


 だが、びくともしない。


「ねぇ、いたぶるのは趣味じゃないから一発で終わらせてあげる」


 その言葉の直後、イスティアの姿が巨大オークの前から消える。

 そして……。


――ドーン。


 爆音のような大きな音を立てて、ボスオークの体は四散する。


 一瞬の決着劇。

 イスティアの圧勝であった。


「勝っちまいやがった……」


 その光景に、ただただ驚く村人達。

 そして生き残りのオーク共はボスの死に、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。


 追いかける必要もない、これほどの力を目にして、再びこの村を襲うような馬鹿な真似はしないだろうから。


「さてと……」


 魔物達を倒したのにというのに少しばかり憂鬱な気分になるイスティア。

 それもそのはず、悪魔嫌いの人間達の前でその正体を晒してしまったのだ。


 人間に化けたまま無双しただけならまだ言い訳も出来ようが、角付き羽生え、尻尾の悪魔スタイルとなると、これはもう厳しい。


 このまま何事もなく、仲良く暮らしましょうとはいかないだろう。

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