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第23話『イスティアの婿選び』

 ここまではある種の出来レース。ミレアがエリックを選ぶ事など村中の誰もが知っていた事。


 だがイスティアは違う。


 村の独身男達はこの日の為に、彼女が村に来てからの数ヶ月、必死にアピールを続けてきた。

 けれども、イスティアが特定の誰かを選ぶような事はついになく、このアムラ祭で、誰が選ばれるかは未知数であった。


 言いかえれば、誰にも等しくチャンスがあるという事。


 彼らは期待した。

 美しい花嫁を自分のモノに出来る事を。


「イスティアちゃ~ん、俺を選んでよ!!」

「俺を選んでくれたら絶対幸せにするぞ!!」

「俺だ、俺を選んでくれ!!」


 男達が騒ぎ立て見守る中、神父がイスティアに伴侶にしたい男の名を問う。


 村で暮らし始めて数ヶ月、多少なりとも村の男達の人となりを知った彼女の選択、それは……。


「う~ん、別に誰でもいいかな」


 滅茶苦茶てきとうだった。


 正直、魔界で暮らす悪魔からみれば人間は下等生物であり、悪魔の一般的な感覚からすれば畜生を相手するのと変わらない。


 村で数ヶ月お世話になったイスティアは、さすがにそこまで見下してはいないものの、特別恋愛感情を抱けというのはやはり無理があったのだ。


 もとから恋など知らず、興味も持てない彼女にとって、人間相手に結婚など、多少顔が良かろうが、性格が良かろうが同じ事。

 どの男が花婿になろうが、どうでもよかったのだ。


 しかし、イスティアがそうであっても、村側としてはそれでは困る。


「あなたにも異性の好みというものがあるでしょう?」


 問い掛ける神父に困惑気な表情を浮かべるイスティア。


「好みと言われてもなぁ、別に……、あぁ、そうだ」


 何やら思いついたらしい。


「一番強い男がいいかも」

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