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第22話『祭りの日』

 アムラ祭当日。年に一度、村での最大の祭りの日。


 広場には大きなテーブルが凹字に並べられ、その中央には舞台が設置されている。

 人々はテーブルの上に用意された料理を食しながら、舞台上で繰り広げられる仲間達の一芸を興がる。


 出し物は様々。

 簡単な劇から楽器の演奏、くだらない芸まで、みんなこの日の為に空いた時間を使って練習してきたのだ。


 そうして朝から昼まで存分に楽しんだ後、ついにこの祭りの主役達の出番となる。


 結婚する事になる村娘達、イスティアとミレアの花婿選びの時間だ。


 まずはミレアが神父から舞台上に呼ばれた。

 この晴れ舞台の為に用意した衣装に身を包んだ乙女が村の人々に前に立つ。


 そして神父に問われる形で、彼女は自身の伴侶となる男を一人選ぶ。


 乙女ミレアが頬を赤らめながら口にする名は無論、愛しのエリック。


 光栄にも乙女から選ばれた花婿エリックも舞台上へと上がり、二人は村中の人々から祝福され、夫婦となる事を認められる。

 そして夫婦として認められた二人に、神父から最初の小さな試練が与えられる。


 ミレア達に与えられた試練。

 それは村外れの小池まで奉納品を届けよという簡単なものだった。


 こういった小さな試練は、この村で結婚する誰もが通る儀式であり、もちろんイスティアにも小池とは別の場所へ向かわされる試練が用意されている。


 新婚の夫婦が人気のない場所にわざわざ向かわされたその先で、何を語り合い、何が行われるのか……。

 悪魔の娘もその意味を村の人から事前に教えてもらってはいた。


 小池に向かうミレアとエリックを見送ると、次はイスティアの番である。


 二人目の乙女が舞台上へと呼ばれると、俄然、村の独身男性人は盛り上がった。

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