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プロローグ
恋、愛、友情、えっと、あとなんだっけ。
私の大嫌いな単語。
恋を知らないわけでも、愛を知らないわけでもない。
かつては、親友と呼べる人間もいた。
・・・すべて、過去形だが。
好きだった人の冷たい目
手のひらを返し、「死ね」と吐き捨てる元親友
いつの間にか親の人形になっていた姉弟たち。
無理やり、自分達のレールを歩かせようとする両親。
全てに絶望した。
信じていた。
私は信じていたから。
だから尚の事、苦しかった。
つながりが、欲しいと感じた。
小さな繋がり。
そんなものでいいから、誰か私を必要として?
私を孤独にしないで
お願い、誰か_____
震える手をマウスに重ね
とあるチャットサイトのログインの文字をクリックした。