表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

第1話【第1部:100兆円の債務と、天界の委任状】その聖剣、実質破綻につき差し押さえさせていただきます

……合わない。あと1円、計算が合わない……」

深夜3時のオフィス。佐藤拓(32歳)は、数万行に及ぶデタラメな交際費の羅列を前に、意識を失った。それが、彼の「社畜人生」の最終決算だった。

次に目を開けると、そこは真っ白な虚無の空間だった。目の前には、派手な衣装に身を包み自撮り棒を振り回す女神ゼノと、背中に小さな羽を生やした女性が立っていた。

「おっはよー! 君、死んじゃったから再生してあげたよ! 費用は締めて100兆ゴールド。はい、明細☆」

「……は? 100兆? どんな計算をすればそんな数字になる」

タクは混乱する間もなく、職業病か、手元に残っていた愛用の銀色電卓を叩き始めた。

「いいですか佐藤様! 100兆ですよ!」

横で喚くのは、自称・天界会計監査部の天使ルミエだ。

「5年以内に返せなければ、あなたの魂は天界の『棚卸資産』として粉々に粉砕、リサイクルです! 私はその監視役として同行しますからね!」

タクは渡された黄金の電卓を指先で回した。前世で数千万回と叩き、自身の体の一部となっていた愛機と全く同じ手触り。

「……返せばいいんだろ。1円のズレも残さず、完璧に清算してやる」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ