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白い結婚!?それなら、私の戸籍をあげちゃいます!〜ブックマーク1000件のお礼SS 〜

作者: しぃ太郎
掲載日:2025/11/06

 白い結婚!?それなら、私の戸籍をあげちゃいます!〜ブックマーク1000件のお礼SS

 

 〜クロエ監修、お嬢様の好みの男〜



「違うわ!お嬢様の好みは、こっちの甘々台詞の王子様なのよ!」

「いやいやいや。実際の王子を知っているだろ?もっと上から目線でこんな優男じゃないって」


「馬鹿ね、ジェイド!これは乙女の夢なのよ!現実とは違うに決まっているじゃない。でもうちのお嬢様は甘々が好きなの!」 


 ――そうか?そうなのか?これがモテるのか?


「こう、手を取って『僕のプリンセス』とか言っちゃうのよーー!!」

 

 ――大丈夫だろうか、俺の妹は。

 ちょっと心配になる。

 

 こんな台詞、鳥肌がたつんだが……。これがお嬢の好み……?

 

 鳥肌をたてても、恥ずかしくて尻が痒くなっても試してみる価値はある。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「あ〜〜……。今日も義母からグチグチグチグチと嫌味を言われて疲れたわ……」

 

 お嬢様が部屋に帰ってきた。

 この粗末な部屋のベッドではあまりにも似合わない美少女。

 (ああぁぁぁ、かわいい)

 

 顔が緩むのを我慢して、彼女の手を取る。


「お疲れ様でした、僕のプリンセス」

 

 クロエ監修の、見た目だけは豪華なリーズナブルな衣装。所謂王子様スタイルで彼女の部屋で待っていたのだ。

 

 

「うっっっ!!わーーー!!!」


 驚き過ぎたのか彼女は叫び声をあげた。

 こっちも驚いた。


 ――駄目?やっぱり、クロエの言葉を信じた俺が馬鹿だった? 死にたい……。


「ジョン!?どうしたの、その服!あ〜、ジェーンの仕業ね?」


「……うん。……そう……」

 

 今更ながら土に埋まりたくなるほど恥ずかしくなってきた。


「やっぱり、似合わない、というか。恥ずかしい……死にたい……」


 追及されて、指摘されて。今すぐに消えたい……。


「もう!解釈が違うわ、クロエ!いい?ジョンはこう!壁に手をついて!私を逃さないように!腕に閉じ込めて」


 何故かお嬢様に指導されている。何これ?


「そして、そのまま私の髪を一束掬い上げて口付けして!」


 ――え?いいの?そんな事していいの?

 言われるがままに彼女の美しい金髪にキスをする。


「『このまま君を永遠に腕の中に閉じ込めて愛したい』って台詞!はい!どうぞ!」


 ――え?言うの?それ、俺が言うの?いいの?


「このまま、君を永遠に腕の中に閉じ込めて、愛したい……」


「キャーー!やっぱり、シルヴァ王子の告白はこっちよ!俺様も入りつつ愛を感じる、これよ!」


 ――シルヴァ王子??

 

 よくわからないが、クロエとお嬢様の好きな小説の人物か。

 

 結局、妹に振り回されただけだった。

 疲れた……。でも。


(あぁ、後少しでキスができる距離にお嬢様が居る)


「このまま、キスしたい」


 後少しで彼女のピンク色の小さな口に――。


「良し!!ジョン!貴方はちゃんとわかっているわ!合格!」


(俺!最後は我を忘れて、あんな事を……!あーーー!)


 ――その後。

 俺は、深夜に何度も思い出して布団を蹴る事になるのだった。








 

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― 新着の感想 ―
素晴らしい物語で、とても面白くて独創的。そして、時には夢を見るのも良いことだという教訓を私に教えてくれました。
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