【プロットタイプ】両親が無神経なだけ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
私が本心から好きな物って、ここのなろう様でしか言えてない気がします。
友人だって、両親だって、相手が好きそうな回答や趣味を渡しているだけなんで。
表面の性格を万人に好かれ易い性格にしているから、私の性格はオープンだと思われいる事だろう。実際のところ、そんな事はなく、相手が気に入りそうな趣味嗜好、話題を提供しているだけなのだが。
第三者に理解されようなんて烏滸がましいこと思わない。一生、自分の全てを知る者は、自分だけで良いと思っている。
鏡花は自分のスマホを覗かれる事を酷く嫌がる。何か物を書いていても、ゲームをしていても、イラストを漁っていても、背後を通る際には見られない様に素早く画面を隠す。
だから俺がまじまじと鏡花のスマホの画面を見る時は、決まって本人が見せたがっている時だけだった。
だから夕食の後、此奴が何時もの様に寝そべる時間に、何時もの様に腰掛けて、単刀直入に行くことにしあ。
「浮気してんの?」
お前が浮気をしようがどうでも良いのだが。利害の一致という、極めてビジネスライクな関係で結婚したのだから。
「え、してないけど。あの子の愛を疑うと言うの?」
しかしその問い掛けに、狂人の様でいて常人の感性を持つ此奴には少々堪えた様だった。何時もの明るい顔はなりを潜め、不愉快そうに眉を顰める。
俺が知ってる人格の中で、一番厄介な人格を出して来た。
「お前、スマホいじってる時、背後取られるの嫌いそうだから」
だからスマホを弄る時には決まって、俺がお前の前に居る時か、背面が壁である時である。たまに部屋にいない時、油断して弄る時にチラ見することしか許されない。
「……私…………自分の好きな物が誰かに理解されるって思ってないから。でも瑠衣たん相手には比較的素で話しているよ」
そう言うと、おずおずと訳を話し始めた。
鏡花の両親は、好き嫌いの激しい人種であるらしい。それ故に自分の気に入らない物が目に入ると『なにこれ』、『気持ち悪い』などと口に出してしまうらしい。
其れは鏡花が好きなキャラクターがメディアミックスを行った時もそうであったらしい。イラストが目に入ると、鏡花に声を掛け『見て見て、変なイラスト』と持ち掛けられたらしい。
「……前にも言ったけど、悪い人じゃないけど、無神経なんだよ。だから私はあの人達の前で本心から好きなものを自分から見せたことない。アニメや漫画、小説。其れから執筆活動だって。無神経に『これの何処が良いの?』って言われるから。
だからまぁ、世間一般的に好ましいとされる物しか話してない。博物館巡りも、読書も、あの人達が好きな回答だったし、私も好きだったから公表してるだけ。
私がそうやって『相手が喜ぶ好きな物』しか、あの人達に言ってない。だからあれは私にも落ち度があるよ」
諦めているのだと思った。一番身近な人間に、自分の好きなものを無神経に否定されたから。
もしも俺の両親が人形嫌いなら、お前の様になっていたかも知れないな。
「スマホの中身って私の好きな物がいっぱいあるの。其れを第三者に見られて、嫌がられたり、引かれたりしたら、興味無さそうだと凄く苦しいの。
だから瑠衣たんのすきな物しか見せたくない」
別に何処にでもある話ですよ。
子供が描いた絵が『何これ気持ち悪い』なんて言うの。
子供が好きな宝物を眺めていたら『それのどこが良いの?』っていうの。
第三者に理解されたいとか、繋がりたいとか、そういうのは小学生の時に諦めました。
ただひっそりと胸に抱える事がどれだけ大切か、理解してます。
だから友人であっても、親であっても、私の本当に好きな物とか、趣味とか、理解されてないと思います。
ウエイトの比重は相当に軽いと思われていると思います。
私の親は悪い人じゃありません。ただ人並みに無神経なだけ。
完璧を求めている私がどうしようもなく幼稚で、我儘なだけ。
だからお友達が
『ホーム画面にお気に入り設定して、お母さんにこの子どう? って聞いたら、可愛いって言ってた』
動画の投稿主様が
『お母さんとイベントと行って、交換こした』
とか聞くと、マジで泣きそうになります。
世界は平和。
鏡花が瑠衣の毒舌と皮肉に耐えられる理由、分かります?
幼い頃にこれ以上に無神経な事をされたから。
『これの何処が良いの? こっちの方が良いジャン!!』
『そんなの幼稚園児が欲しがるもの』
『なんでここに変なイラストが牛乳に描かれているの?』
とかなんの悪気もなく言われて来たから。
自分が大好きで、いじめられていた時心の支えにしていた物を、徹底的に否定されたから。
だからそもそも『自分が好きな物が理解される』って気持ちが分からない。
されてもどうして良いか分からない。
でもその傷を知っているから、相手の趣味には非常に寛大。
瑠衣の人形愛好家なのを理解したのもこれが理由。
『大好きなものを否定された時の痛みを知っているから』
誰よりも子供に見えて、誰よりも大人なんですよ。
我慢を知っているということ。