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かたわれいずこ1

「することない…」

男は、平日の昼間から特に何かするわけでもなく、自室のベッドの上で大の字になり、その辺の雑誌と同様に転がっていた。

「仕事、きてない?」

普段仕事の連絡に使っている携帯を、右手だけをわさわさとうねらせて手繰り寄せ、確認した。

「仕事、きてない。。。」

なにもすることがないことを改めて確認した男は、少ししょんぼりした顔をしながら携帯から手を離し、また大の字になっていた。

(そーだ、テレビ買ったんだっけ)

つい先日、男は近くの家電量販店へ行き、適当なテレビを買い、自宅でもテレビを見れるようにしたばかりであった。

(なんか見てみるか)

取り敢えずリモコンを手に取り、電源ボタンを押してみる。しかし、反応がない。

(あー、本体側で切ってるんだっけ)

男は律儀な性格であったため、寝る前にはリモコンではなく、わざわざテレビ本体の電源ボタンを押して電源を切るようにしている。

(これでよし)

テレビの前まで行き、電源を入れて、少し離れた位置に座った。

「…次のニュースです」

どうやら今やっているのはニュース番組のようだ。

「昨晩、○○県○○市の住宅地にて魔物が発生したのを、直ちに地元の職員が討伐しました。この事件で怪我人は発生しておらず、近隣への被害も少なかったとのことです」

「おっ、昨日のことだ。もうニュースになるんだなあ」

煎餅を頬張りながら男は呟いた。

「これについて、どう思われますか?□さん」

「そうですね、近年は魔物の被害が日に日に増えており、中には大地震と同じくらいの被害が出るケースもありますから、このように被害を最小限に抑えて討伐してくださる方というのは非常に有り難い存在といえるでしょうね」

「あら褒められた」

テレビと会話している男は、そのまま会話を続けながら煎餅を食べていた。


 気が付くと既に日が落ちており、男もテレビを消してまたベッドの上に戻っていた。

「仕事、ないかなあ」

同じように布団の上で仕事の確認をした男は、メッセージが来ていることに気付いた。

「あら、きてんじゃん」

メッセージの内容はとても簡潔で、目的地のみが記載されていた。

(まあ、準備していくかぁ)

暇を持て余していた男は、すぐに出掛ける支度にはいった。



「この辺、だよなあ」

 目的地付近についた男は、目当てのモノがどこにいるのかを探し始めた。

「なーんもいない?」

「こんにちはぁ!」

「ああぁぁ」

 突然の大声の挨拶に、男は変な声を出しながらゆっくり膝から崩れ落ちた。

「あ、すみません、驚かせてしまいました…」

「あー、あんた、大丈夫かい?」

 未だグンニャリしている男に、声の主の女性と、別の女性が話しかけてきた。少なくとも、先客はいたようだ。


「あー、ども」

 あれから数十秒経過してようやく、男は立ち直った。どうにも急に大声をかけられることに慣れていない。

「大丈夫ですか?」

「いやー、悪いね、私のが」

「ああ、いや、ぜんぜん」

 取り敢えず、適当に流すことに決めた男は、本当に適当に返した。

「あなたも、討伐センターの方ですか?」

「あー、はい」

「?でも一人だけじゃないか。もう一人はどうしたんだい?」

中途半端なところで終わってますが続きはそのうち

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