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素面の女

作者: 秋暁秋季

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。

「ここ、学校だからさ。人目があるって事は気付いて欲しいかな?」

あくまで淡々と、世間話でもするように返された。今の現状を見て、あっさりとその言葉が出てくる時点で普通じゃない。

夕暮れ時の学校で、人気のない美術準備室で、俺はその場限りの付き合いの女と熱っぽいキスをしていた。口内の体温が混ざって、溶け落ちるような感触を味わっていると、その女は突如現れた。そして冒頭に戻る。

「ひっ」

口付けを交わしていた女は短く息を呑むと、俺の事を突き飛ばして出ていった。これが普通の反応ってもんだろ。何考えてんだ。コイツ。

異様な物を見るような目で睨むと、淡々とした女はパチリと一度瞬きをした。まるで睨まれる理由が分からないとでも言うように。

「私を責めるの? それはお門違いじゃないかな? そういう事するなら、然るべき場所でしないと」

「そうじゃねぇよ」

噛み合わない会話。感情というものが抜け落ちたように、女は素面を切っている。そして此方に向かって歩き始めた。俺の脇をするりと横切ると、高い棚の上にある白い石像まで手を伸ばした。届かないようで懸命に背伸びをしている。

なんだなぁ。ペース乱された挙句、放ったらかし。掻き乱される俺に反し、女はさも何でもないように台を探し始めた。

「ん」

「あら、有難う」

さっさと一人にして欲しくて目当ての石像をとってやると、驚いたように目を丸くした。それから大事そうに胸元で抱えると、爽やかな笑みを浮かべた。それから用は済んだとでも言うように、踵を返す。

「君の認識、ちょっと更新されたかも」

「はぁ?」

「悪い奴では無さそうだね」

人とは違う反応にときめいたのは、自分だけの秘密にしておこう。

恋愛。ってタグ付けてますが、恋愛じゃない気がします。

物珍しい物を傍に置いておきたいだけ。だから、皆この子と同じ反応したら、きっとこんな感情は湧かないと思います。


読者様 しょっちゅう書いてるお前が言うのか!?

作者 言ってしまうんですよ.......。書きやすくて.......。


それはそれとして、構想段階から浮かんだのはとある神様から。

東京ではとっても有名!! 御籤に吉凶なし!!

でも甘さが無くて、厳しいお方。

甘えた事言ってたら、物の見事に正論で返されました。


凄いね!!


なので、“意地でも”現実に目を向けたいとき、喝を入れて欲しい時に参拝をしてます。

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