ぼくはシャイだった
いつもの朝、歯磨きして、スーツに着替えて、すぐに家を飛び出す。自転車で駅に着き電車待ちしている。
ここまでは、いつもと変わらない朝だつた。
電車が到着し、扉が閉まりかけた時に突然現れた
紫色に近いピンク色の髪の毛に白いフリフリのシャツ
黒のパンプス、黒い厚底の靴。大きな目に濃いめの赤いアイシャドウ、口もとは純白のマスクに覆われてた
僕は、いつもの様に本を読みながら、君を気にしてた。
4つ目の駅だろうか、彼女の席の隣が空いた。席を立ち隣へ移ろうと思ったか、突然移動して変に思われる
かも知れないと迷っている間に、席は埋まり、なだれ込む人波に、あなたの前には、人集りができ、私の前にも人が立ち、既にあなたの顔も見る事すら許されない。
いつの間にか、あなたは、電車を降り、私の心だけが取り残された。
次の朝も、その次も私はあなたの席の隣で待てど、あなたは現れず。今でもあなたの隣の席で待ってます。