継承
「少年よ、ワシはもう死ぬ、お前にワシの全部をさずける
お前はその力で人々を、この世界を救うのじゃ」
そう言って、じいちゃんが死んだのを覚えている
そしてそれから俺は一人になった
俺が住んでる場所は、近くに川があり
とても穏やかな森の中
俺はひたすら生きるために必死だった
なんだっていい
食えるものなら、そう思っていた
そして6歳になった
じいちゃんが死んだのは4歳の頃
気づいたことがあった
「なんか俺、最強だわ」
思わず声をあげる程だった
俺はいつの間にか100Lvを超えていたようだ
この世界では、〘魔法〙と言うものが使える
魔法で自分のLvを見ることもできる
そしたら100Lv超えてたわ
「105Lv、、、、、、はっ?」
俺は魔力数値なんて見たことさえなかった
この魔法は、じいちゃんがの読んでいた本に書かれていた
それで俺は覚えた
確かに、そこら辺のモンスターとかは、デコピンで倒せたり
全長200cm位のモンスターも、ワンパンだったりするけど
「さすがに100Lv超えはないわ〜」
とか言いながら、嬉しそうな笑みを浮かべていた
食は自給自足で、生まれてから一度もじいちゃん以外の人を見たことがない
6歳の少年、彼は生まれながらにして〘最強〙であったのだ
それから、9年後少年は、森を出ていた
そして近くにあった街で冒険者をすることにしたらしい
その街は、活気がありとても平和な街だった
そう思っていたのは、少年だけだった
「おい、そこのガキてめぇ冒険者なんだろ、持ってるもん全部おろせやぁ」
有り金に目がくらんでいる奴らばかりいる
この街は、とても治安が悪く
人が騒がしく、平和と真反対の街だった
「はい、なんですか?」
少年は笑いながら話を聞き返す
その顔にイラついた不良は、胸ぐらを掴んだ
「やめてくださいよ」
そう言いながら、少年は掴んでいる手を叩き下ろした
その瞬間不良は体ごと地面に叩きつけられた
ただ手を叩いただけなのに
それにビビった不良は焦って逃げ出す
そんな日々を過ごしている少年は
この街を平和と勘違いしていた
少年は有名な冒険者でもあった
この世界には、魔王と言うのが存在しているらしく
度々どこかの街が、悪さをされたりするらしく
その魔王を討伐するために、日々仲間と旅〘冒険〙をしている
そして、この街にも厄災は訪れるのであった