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ぼくのものがたり  作者: 名張
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義務教育1

 風で桜がなびく春

 幼馴染とは同級生だった為共に入学式へ行きました。この頃は勉強が出来る喜びや、新しい友達が出来る喜びがわかる子どもでした。

 カッコイイ服を着て写真を沢山撮ったのは覚えていたが、入学式は緊張していたのか、はたまた寝ていたのか…全く覚えていません。入学式後にクラスと教室を教えてもらい、そのまま先生や同級生の人達と共に教室へ行ったのを覚えてます。その後教科書の配布等が終わりそのまま帰りました。

 また、学校自体が山の上にあったので登校するのがめっちゃ大変…重たいランドセルを背負い山道を登りその後授業、この時はなんでこんな辛い思いして学校へとおもってました。

 この頃から担任のおばちゃんが優しく家庭環境が年長の時に変わった事を知っていたのか、怒ることはせずに優しくに褒めて伸ばしてくれたのを今でも覚えています。

 なぜか、自分はもぉどうでも良いんだと思ってました。一人で授業中に教室から居なくなり、それが日課になってました。何をしていたのかと言いとトイレに困ったり他の教室の前で違う教科の授業を外から聞いたりしてました。今考えるとなんであんな事をしたのかはわかりませんでした。


自分一番


1年生のある時先生がこんな質問をしてくれました。

「なんで修治君は、授業中に飛び出したり、宿題をせずに学校来るの?」

 この時とても腹が立ち僕はこんな事を言いました。

「なんでって宿題持って帰ってもわからないし、そもそも家で教えてくれる人が居ない、学校に行くのはただ父親が怖いから」と、こんな事を言って先生は戸惑うのかと思いきや、この子は母親の愛情がなくなってきたから…自分はどうでもいいと思っているんじゃないかなって、そんな顔しつつ優しくこんな事を言ってくれました。

「じゃあ私の事"お母さん"って呼んでも良いよ。宿題は放課後で良かったら教えるし、休み時間でも良いから、やりたい時に教えて!それと授業中どうしても嫌なら他の子も勉強がんばっているから職員室に来て待ってて!」

 泣きそうになるぐらい嬉しかった。2人でいる時は“お母さん“と言っていて、恥ずかしかったのを覚えている。

 ある時授業中に抜け出して、約束をしていた通りに職員室へ行った。初めて行った職員室の空気は暖かかった。

 年中ぐらいからか、よく祖母の家で祖父と兄や従兄と将棋をしていた、駒の動かし方や少しだけだが、戦術を覚えていた。

 授業中に抜け出して、職員室の椅子に座って時間が過ぎるのを待っていた時、校長先生が呼んでくれた。

 今までの話を校長先生に言って、じゃあ何かして時間を潰そうと言ってくれた。ふと、思い出したのが将棋だった。僕が、

「将棋したい!」

と、言うと校長先生はとある扉を開け、こんな事を言ってくれた。

「実は将棋めっちゃ好きで、将棋のセット自前で持ってるんだ!」と言ってくれ出してくれた。

 何回か、対局をしたが、1度も勝てなかった…この頃から少しずつだが、1歩ずつ成長していたのかな?

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