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現実の恋愛にセーブ&ロード  作者: 有田蟻太
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初めてのデートその1

学校に通いだしてから10日ほどたった。


もともといたクラスだったこともあり問題なくすんなりと溶け込むことができ、巧以外の友達もいくばくかできはじめた。


この10日ほどの間2度ほど彼女と一緒に下校した。


大した会話はしていない最近のテレビの話とか新しい先生の話とか下らない話題はいくらでもあった。


しかしながら僕には彼女に好かれたいという確固たる思いがあったために、いちいち返答に慎重になってしまいかえってたどたどしい言葉使いなってしまったのであった。


そんなこんなもあり決して成功とはいえない結果であった。

はずであった


「ねえ今週末一緒に映画に行かない?見たい映画があるの」


その日唐突に言われた意外な言葉に僕は少し驚いてしまっていた。

そんな僕を見て何を思ったのか


「私じゃいやかな」


と女子の必殺兵器上目遣いで聞いてきた


「ダメなわけないよ、むしろ一緒に行きたいぐらいだよ」


僕は大慌てでいうと


「良かった最近私と一緒に帰るときに少し様子が変だったから私嫌われちゃったかと思って」


そう言うと彼女は心底良かったという風な顔をしていた。


僕は勝手に気負った挙句彼女に心配をかけていたことにひどく罪悪感を覚えつつ、そのおかげで彼女と二人で出かけられることに歓喜していた。

ぼくは


「ごめんね最近ちょっと調子が悪かったから心配かけちゃってデモも大丈夫だから」

「ところで来週、何の映画見に行くの?」


と謝りつつデートプランへと話を移行していった。


その日の授業はどんな服を着ていくかとかそういうことで頭がいっぱいで何も入ってこなかった




待ちに待ったデートの日が来た


僕は女の人をデートの待ち合わせに待たせるなどという不躾な真似はしない必ず15分前には到着しておくのだ。


その日もいつも通り15分前に到着して待っていると5分ほど後、彼女はやってきた。

彼女は


「ごめ~ん待った?」


というデートのお約束をきっちりこなしながら来た。

もちろん僕も


「僕も今きたとこだよ」


というお約束を欠かさない。


そのあとは映画まで時間があったので近くの喫茶店に入って時間をつぶした。


ちなみに彼女のコーディネートは明かさない。


僕のために彼女が頑張ってきづくろってきたのだ。


そんな尊いものを僕が全国公開するはずがない


まあとにかく僕たちは喫茶店に入ったのだ


喫茶店に入ると彼女は紅茶を僕はコーヒーを注文した


ぼくは彼女が退屈しないように何か話題がないか考えていると彼女の方から話を振ってきてくれた。


「ねえ最近私たちの間では巧君が人気なんだけど巧君が誰のこと好きか知ってる?」


僕は唐突に降ってきた思いもよらぬ質問に思わず口に含んだコーヒーをふきだしてしまいそうになっ

た。


「巧がほんとに?」


「うん私が知ってるだけでも3人もしかしたらもっと居るかもしれないは。」


「ふ~んでもなんでたくみが」


「昨日私たちのグルで話題になってねほら彼ってバカそうだけど優しいじゃないそれで人気が高いのよ」


「でも急にどうしたの?」


「ほらとし君って巧君と仲いいじゃない。それで何か知ってるかもだからって、あなたと仲のいい私に昨日その巧君のことが好きって女の子がお願いしてきたの」


「あ~それでなるほど」

これってもしかして彼女はたくみのことが好きなのか?もしかして最強の敵は最高の親友?


「何か変なこと考えてるでしょう?」


「私別に巧君のこと何とも思ってないわよ」


いや彼女は僕のことをあの時ふった案外巧好き説は図星かもしれない


「まだ見当違いなこと考えてるでしょ」


彼女は僕を睨みつけながらそう言うと


「まあいいわ」


と明らかにまだよくない目で僕を見ながら


「で実際のところどうなのよ」


「巧君誰かと付き合ったりしてるの?」


と話を戻してきたただ僕自身巧が特定の女子のことを気に持っているだなんて話聞いてこともないので正直答える。


「さああまりそういう話は聞かないな」


「またわかったらこっそり教えるよ」


彼女は僕の瞳に嘘がないことをみとったのか


「そうお願いね」


とあまり深く掘り下げるようなことはしなかった。



そんなこんなしているうちに時間になったので僕たちは喫茶店を出て映画館へと向かった。




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