桜の木の下で
文章下手ですがこれからうまくしていきます
「好きです付き合ってください」
高校最後の日を迎えた僕はその日告白すれば必ず結ばれるという桜の木の下で3年間想いを寄せていた子に告白していた。
正直に言うと僕はこの告白は絶対に成功すると思っていた。
というのも彼女は僕の幼馴染で
何度か二人で遊びに行ったり、学校の行き来をともにしたりしていたからだ。
そんな風に思っていたからこそ僕は彼女の発する言葉に一瞬耳を疑いひどく混乱してしまったのである。
「ごめんなさい」
彼女が残していったのはそのたった一言であった。
走り去っていく彼女の後姿を見て僕はただ茫然と見ていることしかできなかったのであった。
その日は卒業式であったがただひたすらに茫然として周りの言葉は一切耳に入ってこなかった。
そのあと行われた打ち上げもただ茫然と突っ立ていることしかできずにいた。
友達連中もそんな様子の僕に何かを察したのか親友の匠以外にしゃべりかけてくる者はいなかった。
「ふられたのか?」
「まあその感じだと図星か、なあこの学校の伝説って知ってるよな桜の木の下で告白すれば必ず結ばれるってやつ」
もちろん知っている、たくみもそれが分かっているのか話を進める。
「だからたぶんまだあきらめるのは早いんじゃないか」
ちょっと何を言ってるのかわからなかったがこの時は僕もひどく傷心しており、深く考えることもなくうなずき返していた。
それを見てたくみは何を思ったのかもう話しかけてくることはなかった。
それは今の状態の僕にとってありがたいことである反面少し悲しいものでもあった。
家に着くと傷心しきった様子の僕を見て母はひどく心配しているような表情をしたが何かを(たぶん僕が友達と別れるのを苦にしていると思っている)察したのか今日は早く眠るように僕をさとした。
そうした経緯もあってぼくはわりかし早い時間に床に就いた。床についてもはじめは今日行った告白のことを思い出してしまいなかなか寝付けずにいたが傷心しきった心は、疲れていたのか次第と眠気が増しきずいたときには眠っていた。
異変がおこったのは目を覚ましてからであった。