表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/76

第8話

第8話


迷宮管理局のホームページを開いて流し読みしている時に

ドロップ品と採取品の買い取り価格の一覧表が載せてあった。


なぜ、そのページが気になったかと言うと

あいつが最低でも5束。

それ以上多ければ尚良いと言っていたからであり

尚且(なおか)つ本当に迷宮に潜ってまで取りに行く価値があるのかを知りたかった。


そして、実際に俺が取りに行かされた薬草の買い取り価格が

どうなっているのか単純に気になったからでもある。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


上から五十音に検索していくとヒットするものがあった。


薬草の名前は『 致命草(ちめいそう) 』物騒な名前だが

(がん)の治療薬として有効らしい。


そして価格は驚きの一束2万円。


5束で10万円。

この時点で俺の月収と同じだ。


一日に1束でも採取できれば余裕で生活していける。


俺の人生に(わず)かな光明が見えてきた気がした。

実際のところ現時点で薬草は採取出来て無いから

明日は会社に行きたく無かったところだ。


そして5束と言われたが実際は何束必要なのかを俺は知らされていない。

この時点で多く採取した分はあいつが猫糞(ねこばば)する気だったとわかり

物凄く腹が立った。


そして、【空間収納】のスキルを早急に確認しようと思い立った理由が

検索を始めてすぐに目に入った『 炎龍の欠片 』の名前。


価格は8年前のものだが120万円、それ以降も前にも

売りには出されていないようで希少価値がありそうだ。


もしかして今売りに出せばもう少しだけ高い値が付くかもしれない。


そして何よりあのバカに罵声を浴びせたうえで会社を辞めれるかもしれない。


捕らぬ狸の皮算用とはよくいうがどうしても期待は高まってしまうばかりだ。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


【空間収納】からドロップ品を取り出そうと考える。


すると『迷宮外での固有スキル以外のスキルの使用は認められません『ERROR』と反応があった。



そして、今度は『【制限解除】を使用しますか【YES/NO】 』の問。


<YES>


『スキルポイントが足りません『ERROR』』


また駄目だ。


『【等価交換】にてスキルポイントに交換しますか【YES/NO】 』


<YES>


どうやらスキルを使用するにはスキルポイントなるものが必要らしく

親切にもポイント交換をしてくれるようだ。


それにしてもスキルの使用でたらい回しにされるとは

露程(つゆほど)にも思わなかった。


『交換するスキル/アイテムを選択して下さい


【空間収納】8,000,000P

【自動回収】6,500,000P


【炎龍の魔石×1】50,000P

【炎龍の逆鱗×1】10,000P

【炎龍の爪×1】7,000P

【炎龍の鱗(小)×1】4,000P

【炎龍の鱗(欠片)×2】2,000 』


うわぁ如何やらスキルもポイント交換の対象になるらしいのだが

本末転倒とはこの様な事を言うのだろうか?


だからドロップ品から選択する。


買い取り票の一覧を見ても【炎龍の鱗(欠片)】以外は見当たらなかった。


と、いう事はこの中で一番ポイントの高い魔石なんて当然売れるわけが無い。


当然の一択。


【炎龍の魔石×1】50,000P


『このアイテムをスキルポイントに交換しますか【YES/NO】』


<YES>


『スキルポイントを50,000P確認しました』


『保留にされた【制限解除】を使用しますか<10,000P必要です>【YES/NO】 』


<YES>


『迷宮外での固有スキル以外のスキルの使用、およびいくつかの禁止制限が解除されました 』



出来れば、進むにつれ評価を頂ければ、


書き続ける自信になりますので、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ