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第69話

第69話


「鷹宮財閥の顧問弁護士をしております水嶋と申します。

今後の案件は全てわたくしが取り仕切らせて頂きます。」


「なんで鷹宮財閥の顧問弁護士さんがここにいるのよ?」


「こちらの風祭さんは鷹宮の身内同然の方でして

今回の件を風祭さんが御前に相談されたところ

わたくしに話が回ってきた次第でございます。」


「なんで?どうしたらアンタが鷹宮の身内同然なんかになれるのよ?」


「話を進めさせて頂きます。


ランク3のポーションで治療をする為の条件として

畑とご実家を含めた身内の借金は一纏めにして風祭さんが債権者になられます。

ご実家の方々は今後は従業員として働き

毎年の収入で借金を返済して頂きます。


お間違えは無いでしょうか。

無い様であれば大輝様はこちらの書類にサインをお願い致します。」


「俊介。アンタ兄弟なんだから無料で治療してくれても良いじゃないの?」


「風祭さんは身内の方たちとは法的に絶縁をされています。」


「僻んでるんでしょ。大輝さんが私と姉さんと結婚して家を継いだから。」


本気でそう思ってる所がムカつくな。

親父たちの影響だよな。

殆ど洗脳に近い。

子供の頃から兄貴優先で俺は序での様に育てられてきたのを見てきたから

弟である俺の事を自分の子分だとでも思っているんだろうな。

相変わらずむかつく奴だ。


「誰があんな所に居たがるか。

それにお前ら姉妹って地雷女なんだよ。


不良物件。


お前らの事知ってて結婚できるのは兄貴くらいだ。」


「なにそれ。自分がモテないから僻みなの。」


「ああぁめんどくせえな黙れよ。

本当はお前の顔を見るのも嫌なんだから。

進めてください水嶋さん。」


我ながらよく女嫌いにならなかったもんだと感心するよ。


「ではサインを。奥様の代筆でも結構です。」


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


「では治療を開始いたします。

担当は当病院の院長の高橋が行います。」


「見届人は鷹宮財閥の顧問弁護士をしております

水嶋が行わせていただきます。」


「患者は衰弱している為

飲み込めない可能性が大いにありますので

ランク3のポーションを血管へ直接注射させて頂きます。」



「・━━━━━━━━━ ━━━━━━━━ ・・・・・━━


 ・・・━━━━━━━━━ ━━━━━━━━ ・・・・━」


「投与完了しました。」


全身が光の粒に包まれ、それが次第に治まると

それ相応に健康そうな男がいた。



【名前】風祭大輝

【性別】男

【年齢】37

【状態】健康


「言葉が・・身体が軽くなった。手が動く指が握れる。治ったんだよな?」


「ええあなた。

鏡を見て病気をする前と同じだわ。」


「この後に検査を一通り行い良好であれば完治したと診断を致します。」



「水嶋さんはこの後どうされますか?」


「私は完治の診断を見届けてから

この場を失礼させて頂きます。

風祭さんはお帰りになられて結構ですよ。」


「じゃぁお先に失礼します。また後で。」


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


「俊介さんお帰りなさい。終わったんですか?」


「ああ終わったよ。

後は明日実家に行って一通り説明したら本当の終わりだな。」


「お疲れさま俊介さん。工藤ドリンクを。」


「かしこまりました。美月様。」


気に入られたらブクマと

評価をよろしくお願い致します。

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