第58話
第58話
あれから月一でだが
舞風と亜希子ちゃんと俺とで迷宮探索をするようになった。
月日も随分と経ち、2人はこの前やっとレベル1になったばかりだ。
なので未だスキルも職業も取得できていない。
浅層探索と月一の中層探索でレベル2になるのはいつの事だろう。
武器もそろそろ金属バットからゴブリンの剣に変更するべきだろうか?
当初。
栞里ちゃんと美月に月一で一緒に潜る事に成ったと教えたら
余り良い反応をされなかった。
というか相手は16歳、いや今は18歳になったのか。
それでもまだ子供だ。
確かに2人とも美人さんで出会った時から年齢を重ねスタイルが良くなったが
まだ子供だ手を出したら普通に犯罪だっての。
それにあの2人の感情は
ただのつり橋効果だから暫くすれば覚めるだろう。
栞里ちゃんでもギリだってのに。
それに美月とも隔週で会ってるからこちらの方が頻度が多いはずだ。
栞里ちゃんもちょくちょく晩飯に誘ってくれるしな。
だが俺のどこが良いのだろう?
普通に考えれば迷宮を出たら俺は只のオッサンだ
外でスキルが使えるのは誰にもバレてはいないからな。
まあ一人でする食事は味気ないので有難いと思っている。
それに美人と会話をしながらする食事はより美味しく感じるものだ。
一人だと居酒屋メニューばかりな訳だしな。
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家に帰るとポストに封筒が入っていた
差出人は前のアパートの大家さん。
住所は教えておいたから何かの連絡かもしれない。
部屋の中へ入り封筒を開けてみると
中には更に封筒とメモ紙が1枚入っていた。
メモ紙には早く住所変更届を出してくれないと困りますと言うメモ紙と
アパートのポストにチラシ等と一緒に入りっぱなしになってたから
念の為に送りますと言うコメント。
了解。明日にでも出してくるとしよう。
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中に入っていた封筒の差出人を見てみると
風祭大輝。
12年も会っていない4歳上の兄貴の名前。
今更。何の用だろうか?。
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内容は重要な話があるから一度里帰りしてくれとの一文。
それだけしか無い。
今更何を話そうと言うのだろう?
こちらには聞く事なんか無いんだが
無視すると後が面倒そうだ。
それに返事をして無いにも関わらず
あの几帳面を絵に描いたような兄貴から何の音沙汰も無いなんて不気味すぎる。
帰るにしてもある程度は情報収集をしておこう。
何か嫌な予感がする。
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