第55話
第55話
スケルトンキング
スケルトンジェネラル
スケルトンメイジ
スケルトンアーチャー
スケルトンナイト
魔物無限湧部屋。
ナイトは倒しても倒してもスケルトンキングを倒さない限り
倒した数だけ床の魔方陣らしきものから補充されてくる。
後ろからはアーチャー8体が矢で牽制して、
メイジも同様に4体がそれぞれ火水土風の魔法で牽制してくる。
そしてスケルトンキングを倒そうとしても
ジェネラル2体が守るので倒せないという鉄壁の布陣。
本当ならそうなんだが
俺にとっては50階層同様に鴨葱の部屋。
ジェネラルもキングも攻撃しなければその場から微動だにしないので
俺はアーチャーとメイジから撃ち出される矢と魔法を次々と回収して
それをそのままナイトへ撃ち出すと
ナイトが倒れて補充されるが繰り返されていく。
すると次第に補充されるナイトが1体ずつ減ってくるので
最後のナイトが消えたら終わり。
アーチャーとメイジを纏めて撃ち抜いて倒し
キングを守るために動き出したジェネラルは
図体はでかいが大剣を無骨に振り下ろすだけで技術がないので
腕を切り落としてから切り捨てて終わり。
スケルトンキングも同様に倒す。
段々と慣れてきて討伐時間が早くなって来た。
なので今日は予定通りに下の階層を攻略しに行こうと思う。
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下の階へ向かう階段に差し掛かったのだが様子がおかしい。
なぜかダイバー達が沢山いて変にザワツイテいる。
何があったんだろうか。
ナビには大勢のダイバーが一定距離を保って集まっている場所と
魔物に囲まれ戦っていると思われる2人の人物が表示されている。
そして何故か嫌な予感がした。
なので取り敢えず進んでいく事にする。
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進んでいくとナビの表示通りに大勢のダイバーが集まっている場所があった。
「何かあったのか?。」
一番後ろにいた女の子に後ろから声を掛けた。
「よくは解らないんですけど女の子が2人
トラップに引っかかって魔物部屋に閉じ込められたらしいですよ。
怖いですよね。」
「へぇそれは大変だね。」
俺はそう返事をしながら≪隠密≫ ≪気配遮断≫ ≪影渡り≫を発動させて
前へ進むことにした。
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一番前に着くと人が水族館で魚を見るようにダイバー達が横並びで一列に並んでいた。
そこから先には入れないらしい。
閉じ込められたのは部屋では無く何か透明な結界の壁みたいだ。
皆が張り付いて壁の向こうを見ている。
どうなってるんだと見てみると。
奥にはゴブリンキングにジェネラルが
その前にメイジ、アーチャー、ナイト
極めつけにはアサシンが知っている女の子に攻撃しているところだった。
マジか?
ここ魔物無限湧き部屋じゃないか。
あれ程気をつけろよと言ったのに
なぜ、肩に矢が刺さって背中を火傷してるんだ。
しかも左腕まで無くしてるし?
馬鹿じゃないのか?
一体、何があったらこうなるんだよ。
影狼たち。
周りにバレない様に少しの間2人を守っていてくれないか。
その間に俺は状況を確認してくるから。
頼んだぞ。
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